ロードバイクで走りに行った。山ノ内から渋峠を越え、佐久の八千穂から麦草峠を超え、大門峠からビーナスラインを走って美ヶ原を越えて武石から戻った。所用要時間は19時間10分、走行距離は337kmだった。
ロードバイクで走りに行った。昨年は渋峠と麦草峠越えをやって、今年も同じでは進歩がないので、ビーナスラインと美ヶ原を追加して、2000級三つ制覇に挑むことにした(美ヶ原は2000mにちょっとだけ届かないけど...)。
あさ4時に家を出た。暗い、寒い。春秋用の長袖ジャージを着て、レインウェアを着ていても寒い(後で考えたら、長袖のアンダーを着ていくべきだった)。
昨晩は早めに床に着いたものの、よく眠れなくて、寝不足なのか、風邪で調子が悪いのかよく分からない状態で暗い道を走る。
最初に渋峠をやっつけるつもり。距離が伸びてしまうので、千曲川CRをショートカットして最短距離で山ノ内へ向う。
豊野を走って、立ヶ花橋に着いた頃には少し空も明るくなってきた。
山ノ内の道の駅向かいのセブンに着いて、まだ腹は減らないけど軽く菓子パンを補給して、渋峠への登坂開始。登り始めは霧が出てていたものの、角間大橋を過ぎたころには晴れて視界がよくなった。
風邪気味だったので、体調を心配しつつ、最後のビーナス、美ヶ原の足を残すことを考えながら登る。
丸池ホテルの前辺りに差し掛かると、おサルさんの群れに遭遇。人間に慣れたもので、こちらや車のことは全く気にかけていない様子。
腕時計の温度計は5℃を示している。登っている間は良いけど、草津への下りは凍えてしまいそうだ。
噴泉の前を通って、熊ノ湯付近まで来た。体調が心配だったけど、とりあえず問題なさそうだ。
熊ノ湯から横手へ向かい、7時30分過ぎに到着。霧が出ていて、長野方面の景色は見えない。立ち止まっていると、途端に寒くなるので、さっさと渋峠へ向かう。
渋峠には7時40分過ぎに到着。写真だと見えづらいけど、電光掲示板の温度表示は「1℃」。勘弁して。
草津側は晴れているようで、景色は良く見えそうだ。
国道最高地点へ向かい、景色を眺めてから草津へ下りた。
草津側への下りは景色がよく見えて、気分爽快。ただ、渋峠まで登った時点でだいぶ調子が出てきたと思ったのに、寒すぎ。穴開きグローブなので指先はすぐにしびれてくるし、頭がクラクラしたような状態になって、平衡感覚、その他の感覚がずれてくるようで、おっかない。景色を眺めつつ、スピードをセーブして下る。
草津まで無事下りて来て、菓子パンを補給してから、長野原へ下る。いつもは楽しい下りも、今日は寒くて早く終わることを願うばかり。
長野原から146号で中軽井沢へ向う。登り基調なのでやっと体が温まってきたものの、まだ頭がボーっとしたような、意識が前面に無いような、変な感じ(単なる寝不足?)。こんなんで麦草を越えて、さらにビーナスなんて走ることができるのだろうか。
峰の茶屋を越えて、中軽井沢には10時30分ごろ着いた。あいかわらず頭がボーっとしているものの、下り基調で小諸、佐久へ向う。
浅間サンラインを少し走ってから141号で南下して八千穂へ向う。追い風が強くてありがたい。なるべく踏まずに来たのに、足がだるい感じになってきて、麦草を越えたらそれ以上は無理なんじゃないかと不安がつのるばかり。
麦草への登り口手前のコンビニで昼飯を食べて、12時40分、299号で麦草峠への登坂開始。
登り始めてみると、まだまだ足は問題ないことが分かって、ひと安心。昼時なので、気温も上がってきて少し暑いけど、ここまでで一番調子が出てきた感じ。調子に乗りすぎて足を使いすぎないように、勾配がきつい場所でも心拍は160以下にして、できるだけ「頑張らない」ペダリング。
中盤辺りは勾配が緩むものの、さすがに疲れも出てきた。ときおり足をとめて景色を眺めながら、マイペースで登って行く。
やっと、そんなに調子が悪くないことが分かって、多少余裕が出てきた。予定どおりのコースを走りきって、無事家にたどり着いたところを繰り返しイメージ。ツイッターでつぶやく文言を考えながら登る。
終盤の九十九折に入ると勾配がきつい部分も出てくる。
峠近くの勾配も結構きつくて、足を使わされてしまう。なんとか登って、麦草峠には14時45分に到着。
途中の展望台から景色を眺めて下った。正午過ぎなので、そんなに寒くなかった。
茅野まで下りて、152号大門街道で白樺湖へ登り返す。所々勾配がきつい。
白樺湖には16時20分に到着。もう少し早くここに着きたかったけど、ビーナス、美ヶ原を考えると、あまりペースを上げて来る訳にもいかず、仕方がない。
コンビニで腹ごしらえして、大門峠へ向い、16時50分に到着。まだ気力、体力は残っているようなので、ビーナスラインで美ヶ原へ向う。
渋峠と麦草峠を越えた上に、日没が迫った時間から自転車でビーナスラインを走るのは、ほとんど正気の沙汰じゃないような気になりながらペダルを踏む。
車山までの登りの勾配は全体的に緩い。のんびり来たので、まだ足が残っているようだ。
だんだん日が暮れてゆく。まだ暮れないで...。
車山の直前の勾配はちょっときつい。
車山の肩にたどり着いて、霧ヶ峰へ下りた。
霧ヶ峰からは下り基調で和田峠へ向かう。まだ日が残っている状態で、どこまで行けるかな...。
和田峠から三峰展望台へ登り始めたころには、かなり暗くなってきた。外灯なんてものは無いので、心細くなりがながら登る。
三峰展望台には18時20分ごろ到着。
まだ空は、ほんの少し明るさが残っているものの、とうとうビーナスラインは真っ暗闇になってしまった。
ハンドルバー固定のLEDライトと、今回導入したヘルメット固定のLEDライトの2灯で路面を照らして走る。真っ暗闇でも、それなりに走ることができた。下りでも30km/h程度まではスピードが出せた。
周囲の林の中ではガサガサ音がしたり、「ギャーッ」という野生動物の鳴き声が聞こえたり、対向車線側に変なものが見えたような気がして、不気味(スピリチュアル感度ゼロなので、あの世の世界のものは全く見たことがないので、心配する必要はないんだけど...)。「暗いよー、怖いよー、全然楽しくないよー」と思いながら、漆黒のビーナスラインを慎重に走る。
ほとんど車も走ってこないけど、たまに通る。いつもはウザイ車も、今日は走ってくれていると心強い。
扉峠からさらに下って、落合には19時少し前に到着。あと少しで美ヶ原だ。
落合から美ヶ原までは、やはり今日一番きつかった。まだ足は残っていたけど、終盤で15%近い勾配が出てくるとかなりきつい。標高を示す標識を励みに、ときおり休みながら登った。
19時20分ごろ、美ヶ原に到着。ここの標高は2000mまで40mばかり足りないけど、一日で2000m級を三つ制覇。あとは、何でもいいから無事家に帰るだけ。
美ヶ原から武石の観光センターまでの下り区間も当然外灯は無く、真っ暗闇。この時間になると、さすがに車も通らない。ビーナスラインより路面は荒れているし、コーナーもきついので、慎重に下りた。
武石の観光センターには20時に着いた。暗闇のダウンヒル、緊張の連続で楽しかった...(ウソ、二度とやるもんか)。
武石から62号で丸子へ下りた。所々に外灯があるので、多少スピードは出せるけど、その分寒い。千曲川の近くへ下りてくるまで、ガチガチ、ブルブル震えながら下りた。
上田大橋には21時30分に着いて、暗い千曲川CRで家へ向かい、23時10分に到着。走行距離は337km、所要時間は19時間10分、獲得標高は6000mだった。
だいぶ時間がかかったけど、目的を達成したので満足。よく晴れていて、景色は良かったものの、山は寒かった。
No | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | |
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ポイント | 起点 | 渋峠 | 中軽井沢 | 麦草峠 | 大門峠 | 美ヶ原 | 終点 | |
時刻 | 4:00 | 7:41 | 10:28 | 14:45 | 16:50 | 19:18 | 23:10 | |
距離(km) | 0 | 61 | 124 | 188 | 221 | 259 | 337 | |
標高(m) | 410 | 2172 | 950 | 2127 | 1442 | 1961 | 410 |
↓GPS取得標高データ
(走行時間:16:29, 走行距離:337km, 平均速度:20.4km/h,
最高速度:62.8km/h, 平均ケイデンス:58, 平均心拍:132, 消費カロリー:9248kcal,
獲得標高:5986m, 11年1月からの累積距離:7839km )