ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

本多勝一 「日本語の作文技術」

 今日は第五章「漢字とカナの心理」を読んだ。


日本語の作文技術 (朝日文庫)

日本語の作文技術 (朝日文庫)

本多勝一 「日本語の作文技術」
第五章 <漢字とカナの心理> メモ


1.漢字とカナ

 ・漢字ばかりでもカナばかりでもわかりにくい。

 ・同じような形の字ばかり続くとわかりにくい。


 ・漢字とカナを併用するとわかりやすいのは、視覚としての言葉の「まとまり」が
  絵画化されるため。


 ・どんな時に漢字を使い、どういう時に使うべきでないかは、置かれた状況により異なる。
 ・前後に漢字がつづけばカナとし、ひらがなが続けば漢字とする。


  例文1:その結果今腸内発酵が盛んになった。

  例文2:その結果いま腸内発酵が盛んになった。


  例文3:閣下がほんのいまおならをなさいました。

  例文4:閣下がほんの今おならをなさいました。


 ・例文2、例文4がわかりやすい。


2.送りがな

 ・送りがなは、各自の趣味の問題。

 ・唯一可能な法則化は、語尾変化可能な部分以下をすべて送りがなにすること。


 ・「終る」は「おえる」とも変化するため「終わる」とする。


 ・送りかたを統一する


3.「わかち書き」のための読点(テン)

 ・わかち書きという物理学的なテンが、論理としてのテンを侵略し、統辞上で重大な破たんを
  もたらすことがある。

  ⇒わかち書きを目的とするテンは一切うたないこと

 ・カナばかり続いて読みにくい場合は、まず漢字、次いで傍点やカタカナを考える。
 ・それでもダメなら、わかち書きをする。
  (「明けましておめでとうございます」⇒「明けまして おめでとうございます」)