- 作者: マーカスデュ・ソートイ,Marcus du Sautoy,冨永星
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
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マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」
第五章 <数学回のリレー競争 リーマンの革命が現実のものとなる> メモ
・1896年、ジャック・アダマールがリーマンの点1/2よりも東の点1を通る境界に
達するとその先にはゼロ点がひとつもないことを示した。
・1919年のヒルベルトの講演でリーマン予想は注目の的となり、数学における
最大の未解決問題と目されるようになった。
・エドムント・ランダウとハラルド・ボーアは点0.5を通る南北線と点0.51を通る
南北線の間にかなりのゼロ点があることを示した。
・G・H・ハーディーが点1/2を通る南北の上に無数のゼロ点があることを証明した。
・ハーディーが確認したゼロ点はごくわずかにすぎず、莫大なゼロ点が残っていた。
・1912年、ジョン・E・リトルウッドはガウスの予想(素数の個数予測関数で得られる
評価が、素数の実際の個数よりも少なくなることはない)の反証を見つけた
↓
素数を数え上げていくと、それまで素数の個数を過剰評価していたガウスの評価が
過小評価になる。(どこまで数え上げればこの現象が現実となるかは、あまりにも
大きな数のため分からない)
・リーマン予想は数学の重要な構成要素であるが、証明されていないため、リーマン
予想が成り立つと仮定して立てた理論が崩れ去る可能性がある。