ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」

素数の音楽 (新潮文庫)

素数の音楽 (新潮文庫)

マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」


第五章 <数学回のリレー競争 リーマンの革命が現実のものとなる> メモ


・1896年、ジャック・アダマールがリーマンの点1/2よりも東の点1を通る境界に
 達するとその先にはゼロ点がひとつもないことを示した。


・1919年のヒルベルトの講演でリーマン予想は注目の的となり、数学における
 最大の未解決問題と目されるようになった。


エドムント・ランダウとハラルド・ボーアは点0.5を通る南北線と点0.51を通る
 南北線の間にかなりのゼロ点があることを示した。


・G・H・ハーディーが点1/2を通る南北の上に無数のゼロ点があることを証明した。

・ハーディーが確認したゼロ点はごくわずかにすぎず、莫大なゼロ点が残っていた。


・1912年、ジョン・E・リトルウッドガウスの予想(素数の個数予測関数で得られる
 評価が、素数の実際の個数よりも少なくなることはない)の反証を見つけた
  ↓
 素数を数え上げていくと、それまで素数の個数を過剰評価していたガウスの評価が
 過小評価になる。(どこまで数え上げればこの現象が現実となるかは、あまりにも
 大きな数のため分からない)


リーマン予想は数学の重要な構成要素であるが、証明されていないため、リーマン
 予想が成り立つと仮定して立てた理論が崩れ去る可能性がある。