- 作者: マーカスデュ・ソートイ,Marcus du Sautoy,冨永星
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
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マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」
第七章 <ゲッティンゲンからプリンストンへ 数学者の集団移住> メモ
・1922年、ジーゲルはヒルベルトの後押しでフランクフルト大学のポストについた
・ジーゲルの名が数学に刻まれたのは、ヒルベルトの第八問題、リーマン予想に関して画期的な手柄をあげたから。
・1920年代終わりには、ケンブリッジの数学者たちは138個のゼロ点を見つけていた
・リーマンの予想通り、ゼロ点はすべて1/2を通る線上にあった。
・ジーゲルはリーマンの遺稿を調査し、リーマンがゼータ関数によってできる風景の高さを非常に正確に計算していたことを突き止めた。
・リーマンは60年後のジーゲルの時代よりも賢い方法で計算を行っていた。
・リーマンは抽象思考や一般概念の大切さを主張していたが、計算や数値計算を軽んじてはならないことを承知していた。
・セルバーグはラマヌジャンの分割数の公式に魅せられ、1937年に分割数そのものを求める式を発見した(ハンス・ラーデマッハーに先を越されていた)。
・セルバーグは線上にあるゼロ点が全体に占める割合が5〜10%であることを示した
・ガウスは素数コインの投げ上げというアイデアで素数の個数を予測した
・20世紀になり数学者は確率論と数論の結合を考えるようになった