ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」

素数の音楽 (新潮文庫)

素数の音楽 (新潮文庫)

マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」


第九章 <コンピュータの時代 頭のなかから机の上へ> メモ


・大きな素数をみつけられるようになったのはコンピュータのおかげ。
 (2003年現在、最大素数の桁数は100万桁を越えいる)

・巨大素数の記録を樹立する競争で優位に立ったのは巨大コンピュータにアクセスできる
 人々だった。

・今はインターネットよるネットワーク化により、デスクトップコンピュータが記録を
 打ち立てるようになった。


・コンピュータは有限の計算をさせれば数学者に勝るが、無限に広がるイメージを
 思い浮かべて数学の底に潜む構造やパターンを明らかにする想像力は持たない。


・コンピュータを使用して定理を証明した最初の例は「四色問題

・この問題を解くには基本的な1500種の地図の色分けを考えればよく、コンピュータで
 確認を行い、証明を完成させた。


・リーマンの秘密の小道に沿った丘や谷の状態がどう変わるかを表した、ドン・ザギエの
 グラフにより、リーマン予想の新たな解釈が可能になった。

・このグラフがリーマンの臨界線を横切った場合、そのあたりにリーマンの臨界線を
 はずれたゼロ点が存在することになる。
 →リーマン予想が間違い


・このグラフは北に進むにつれて下がりはじめ、臨界線に近づく。

・北に行くほどグラフが臨界線と交わる可能性は高くなる。

・ときどきリーマンの臨界線に衝突しそうになるが、何かかがそれを阻んでいる


・ザギエは、最初に衝突が起こるとすれば、三億個目のゼロ点あたりだろうと考えた

・コンピュータで三億個まで計算を行ったが、線からはずれたゼロ点は見つからなかった。
 →リーマン予想を支持する証拠が圧倒的になった


・現在は100億個までリーマン予想に従うことが確認されている。