- 作者: マーカスデュ・ソートイ,Marcus du Sautoy,冨永星
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
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マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」
第九章 <コンピュータの時代 頭のなかから机の上へ> メモ
・大きな素数をみつけられるようになったのはコンピュータのおかげ。
(2003年現在、最大素数の桁数は100万桁を越えいる)・巨大素数の記録を樹立する競争で優位に立ったのは巨大コンピュータにアクセスできる
人々だった。・今はインターネットよるネットワーク化により、デスクトップコンピュータが記録を
打ち立てるようになった。
・コンピュータは有限の計算をさせれば数学者に勝るが、無限に広がるイメージを
思い浮かべて数学の底に潜む構造やパターンを明らかにする想像力は持たない。
・コンピュータを使用して定理を証明した最初の例は「四色問題」
・この問題を解くには基本的な1500種の地図の色分けを考えればよく、コンピュータで
確認を行い、証明を完成させた。
・リーマンの秘密の小道に沿った丘や谷の状態がどう変わるかを表した、ドン・ザギエの
グラフにより、リーマン予想の新たな解釈が可能になった。・このグラフがリーマンの臨界線を横切った場合、そのあたりにリーマンの臨界線を
はずれたゼロ点が存在することになる。
→リーマン予想が間違い
・このグラフは北に進むにつれて下がりはじめ、臨界線に近づく。
・北に行くほどグラフが臨界線と交わる可能性は高くなる。
・ときどきリーマンの臨界線に衝突しそうになるが、何かかがそれを阻んでいる
・ザギエは、最初に衝突が起こるとすれば、三億個目のゼロ点あたりだろうと考えた
・コンピュータで三億個まで計算を行ったが、線からはずれたゼロ点は見つからなかった。
→リーマン予想を支持する証拠が圧倒的になった
・現在は100億個までリーマン予想に従うことが確認されている。