ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

トランスナショナル カレッジ オブ レックス編 「量子力学の冒険」


量子力学の冒険

量子力学の冒険

トランスナショナル カレッジ オブ レックス編 「量子力学の冒険」

第二話 <N.Bohr> 「前期量子論」メモ


☆原子の構造を探れ!
・原子の中に電子があり、電子は動くと光を出す
 →原子のスペクトルは電子の出す光


・水素原子

 原子の重さ:1.66×10^-24[g] 電子の重さ:4.8×10^-28 [g]
    電荷:中性             電荷:―e
   大きさ:10^-8 [cm]        (e^2=23.04x10^-20 [g・cm^3・sec^-2])


・ラザフォードのα粒子散乱実験

 α粒子を金箔へぶつけると、ほとんどのα粒子は金箔を通り抜けるが、2万回に1回という
 確率でα粒子が跳ね返された。

→原子の真ん中に原子ほどの重さと強いプラスの電荷を持った「原子核」がある


・ラザフォードはクーロン力(ーe^2/r^2)と遠心力(mrω^2)がつりあっているところで
電子が回っているモデルを作った。

・電子の重さのほとんどを占め、プラスの電荷を持つ原子核が中心にあり、そのまわりを
マイナスの電荷を持つ電子が回っている。


<ラザフォードモデルの問題点>
問題点1:原子の大きさが保てない

・電子が原子核を回りながら光を出すと(電子が加速度運動すると光を出す)、エネルギーを
使うため、電子が原子核に引き寄せられ、原子の大きさが小さくなってしまう。


問題点2:原子の出す光のスペクトルが説明できない

・電子が光を出すことで原子の大きさが小さくなると、その時の光の振動数は連続的に変化
するため、線スペクトルにならない。


問題点3:原子の振動数はフーリエで表せない

古典力学ではすべての波をフーリエ級数で表すことができたが、リドベリーの式は
フーリエ(q=τΣQ(n、τ)e^i2πν(n,τ)t)では表せない。


問題点4:大きさを表す[cm]を出せない

・ラザフォードもでるでは、理論の中に電荷e^2[g・cm^3・sec^-2]と重さ[g]だけしか単位を
持つ定数がないため、大きさを表す単位[cm]を理論から導けない。