- 作者: トランスナショナルカレッジオブレックス
- 出版社/メーカー: ヒッポファミリークラブ
- 発売日: 1991/08
- メディア: 単行本
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トランスナショナル カレッジ オブ レックス編 「量子力学の冒険」
第二話 <N.Bohr> 「前期量子論」メモ
☆原子の構造を探れ!
・原子の中に電子があり、電子は動くと光を出す
→原子のスペクトルは電子の出す光
・水素原子
原子の重さ:1.66×10^-24[g] 電子の重さ:4.8×10^-28 [g]
電荷:中性 電荷:―e
大きさ:10^-8 [cm] (e^2=23.04x10^-20 [g・cm^3・sec^-2])
・ラザフォードのα粒子散乱実験
α粒子を金箔へぶつけると、ほとんどのα粒子は金箔を通り抜けるが、2万回に1回という
確率でα粒子が跳ね返された。→原子の真ん中に原子ほどの重さと強いプラスの電荷を持った「原子核」がある
・ラザフォードはクーロン力(ーe^2/r^2)と遠心力(mrω^2)がつりあっているところで
電子が回っているモデルを作った。・電子の重さのほとんどを占め、プラスの電荷を持つ原子核が中心にあり、そのまわりを
マイナスの電荷を持つ電子が回っている。
<ラザフォードモデルの問題点>
問題点1:原子の大きさが保てない・電子が原子核を回りながら光を出すと(電子が加速度運動すると光を出す)、エネルギーを
使うため、電子が原子核に引き寄せられ、原子の大きさが小さくなってしまう。
問題点2:原子の出す光のスペクトルが説明できない
・電子が光を出すことで原子の大きさが小さくなると、その時の光の振動数は連続的に変化
するため、線スペクトルにならない。
問題点3:原子の振動数はフーリエで表せない
・古典力学ではすべての波をフーリエ級数で表すことができたが、リドベリーの式は
フーリエ(q=τΣQ(n、τ)e^i2πν(n,τ)t)では表せない。
問題点4:大きさを表す[cm]を出せない
・ラザフォードもでるでは、理論の中に電荷e^2[g・cm^3・sec^-2]と重さ[g]だけしか単位を
持つ定数がないため、大きさを表す単位[cm]を理論から導けない。