- 作者: ファインマン,宮島龍興
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/01/08
- メディア: 単行本
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第3章 ベクトルの積分 メモ
・場の量の変化がgradであるため、変化の率を積分すれば変化の総量を得る
・スカラー場φ(x、y、z)があるとし、二つの任意の点(1)と(2)で関数φは
それぞれφ(1)、φ(2)になるとする
・(2)は点(x2、y2、z2)を表しφ(2)はφ(x2、y2、z2)と同じ
・(1)と(2)を結ぶ曲線をΓとすると定理1: φ(2)−φ(1)=∫[(1)→(2)](∇φ)・ds~ (3.1)
一つのベクトル∇φと、曲線Γの微小の線素ds~((1)から(2)へ向かう方向の)
とのスカラー積を曲線Γにそって(1)から(2)へとった線積分
3-2 ベクトル場の流速
・ある面を通って流れる総熱量を求めるには、すべての面素からの寄与を集めれば
よいSを通って外向きに流れる熱量=∫[s]h~・n~da (3.11)
この面積分を”面を通るh~の流速”と名付ける。
・電場の場合に一般化し、流速という言葉をベクトルの”法線成分の面積分”に
拡張する面Sを通るE~の流速=∫[s]E~・n~da (3.12)
・熱量が保存されるならば、
∫[s]h~・n~da=−dQ/dt (3.13)
Qは内部の熱量であり、Sを通り流れ出る熱の流速は、Sの内部の全熱量の時間
に関する変化率のマイナスに等しい。
3-3 立方体からの流速;ガウスの定理
・無限小の立方体について
∫[立方体]C~・n~da=(∂Cx/∂x+∂Cy/∂y+∂Cz/∂z)?x?y?z
=(∇・C)?V (3.17)
・無限小の立方体の面から出る流速は、ベクトルのdivに体積をかけたものに
等しい・点Pにおけるベクトルのdivとは、Pの近傍における、単位体積あたりの流速―
Cの外向きの”流れ”である。
・ガウスの定理
∫[S]C~・n~da=∫[V]∇・C~dV (3.18)
ここにSは任意の閉曲面、Vはその内部