ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

会話もメールも英語は3語で伝わります

会話もメールも 英語は3語で伝わります

会話もメールも 英語は3語で伝わります

CHAPTER 4 <「3語の英語」に情報を足していく> メモ


【微妙なニュアンスを助動詞で伝える方法】
★助動詞は、動詞を助けるもの?
・助動詞は、動詞が表す「事実」に「ぼやかしフィルター」をかける役割をもつ
・「ぼやかしフィルター」には、話しての「考え」が表される。


He helps me.
・動詞の現在形は「普遍的」事実を表す。
・「彼はいつでも私を助けてくれる」という普遍的事実を伝えるニュアンス。

助動詞を加える
 ↓
He will help me
(彼が助けてくれる、と私は考えている)
.
He can help me.
(彼は私を助けることができる、と思う。つまり、彼は私を助けてくれる可能性がある、と思う)

He may help me.
(彼が助けてくれる・・・かもしれない)


・表現が will→can→may と変わるにつれ「動詞が表す事実が本当に起こるのか」が徐々に弱く表されている。
・話し手の「確信」「予測」が加わり、will→can→may と変化するにつれ、その「確信」の度合いが下がる。
・話し手の「考え」を伝えるのが助動詞の役割


・助動詞が表す「考え」は文脈により伝える内容が変わる。
・漢字2文字で代表的な助動詞can、may、will、must、shouldの意味を理解することが可能。

助動詞 漢字 意味
can 可能 〜することが可能である
〜が起こる可能性がある
意味の広がり:能力・可能性・許可
may 許容 〜してもかまわない
〜であってもおかしくない
意味の広がり:許可・可能性
will 意志 絶対に〜する
〜がまちがいなく起こるだろうと思う
意味の広がり:意志未来・推定・習性
must 必然 絶対に〜しなければならない
〜でなくてはおかしい
意味の広がり:義務・確信のある推定
should 推奨 〜したらよい
きっと〜だろう
意味の広がり:必然に基づく推量・推奨


★助動詞が伝える「確信」と「義務」
・助動詞が表す「考え」は、「確信」または「義務」の文脈で使うことが多い。

<確信の強さ(〜だろう)」を伝える>
He must help me.
He will help me.
He should help me.
He can help me.
He may help me.


○確信の度合い must will should can may
強い → 弱い

must:「当然そうだろう」という必然性に基づく確信として表す。
will:「そうである」と信じて疑わない確信として表す。
should:mustと同様、必然性に基づく確信を伝えるが、確信の度合いはmustよりも弱い。
can:可能性があるとして表す
may:起こるかどうかわからないこととして表す。


<義務(〜すべきである)」を伝える>
He must help her.
He should help her.


○課す義務 must should
強い → 弱い

msut:強い義務。「そうすることが適切あるいは当然なのでそうするべき」という必要性や必然性に基づく義務を表す。

should:mustよりもずっと弱い義務を表す。「(道徳的、または状況から考えると)〜であるのが正しい」ということを意味する。義務の文脈では「〜したほうがよい」といったニュアンス。

●have to、had betterとの比較

例文 ニュアンス
You must help her. 彼女を助けてあげなよ。
You have to help her. 彼女を助けないといけない。
You should help her. 彼女を助けてあげたら。
You had better help her. 彼女を助けてあげないと困ったことになるよ。


・have to は「状況がそうさせる」という意味をもつ。
・mustが「考えを表す」という助動詞の性質から、必要性や必然性に基づく義務を表す一方で、have to は「状況から、そのようにしなければならない」という義務を表す。


・had better は何かと比べて「より良い」というように比較を使った表現。
・「そうしなかった場合に好ましくない結果となる」ことを示す。
・「他の選択肢よりもこちらを選択するべき」ということに基づく、より切迫した状況を表す。
・命令的な印象も与えるため、目上の人に対して使わないよう注意。


・should は気持ちの上で「(道徳的、または状況から考えると)〜であるのが正しい」


【助動詞の過去形は「もしかしたら」を伝える】
★理解のカギは「仮定法」
・助動詞の過去形は、willの過去形would、canの過去形could、mayの過去形mightが代表例。
・「助動詞の過去形」は、仮定法のニュアンスを残したまま、単体(単文)で使ったもの。
・仮定法による文のIf I were you,といった条件節を削除したもの。


・「仮定法過去」:if節の中に過去形を使い、「現実とは異なる仮定」を表す文法事項。

「もし私があなただったら、会社を辞めると思う」
If I were you, I would leave the company.


・仮定法は、現実にも十分あり得る状況にも使う。
「もし給料がこのまま上がらなかったら・・・」
If the salary remained the same, I would leave the company.


「もし今年会社の業績がわるければ・・・」
If the company underperformed this year, I would leave the company.


・「もし〜だったら」という節(if節)を削除しても、助動詞の過去形が仮定法のニュアンスを残す。

I would leave the company.(会社を辞めると思う。もし〜だったら)


[比較] 助動詞の過去形と比べる
I will leave the company.(会社を辞めます)
I would leave the company.(もし〜だったとしたら、会社を辞めます)


I may leave the company.(会社を辞めるかもしれない)
I might leave the company.((もし〜だったとしたら、)会社を辞めるかもしれない)


I can leave the company.(会社を辞めることができる)
I could leave the company.((もし〜だったとしたら、)会社を辞めることだってできる)
(couldは過去の意味も表すことができる。I could leave the company.は「会社を辞めることができた」という過去の意味にも、「もし〜だったとしたら」の仮定法の意味にもなる。)


☆助動詞の過去形は、「仮定法」のニュアンスを残し、もとの助動詞と比較して、それよりも低い可能性、または現状とは条件が異なる場合の仮定の話を伝える。


★「ひょっとすると」という仮定による丁寧・控えめ表現
Will you email me later?(後でメールしてね)
Can you email me later?(後でメールできる?)

・助動詞willは「意志(強い意志)」を表すので、Will you・・・?は「メールしてね」と強く響く。
・助動詞canは「可能」を表すので、「できる?」や「してくれる?」というニュアンス。


・それぞれの助動詞を過去形(仮定法の形)に変える。
Would you email me later?(後でメールしてくれますか?もし可能なら)
Could you email me later?(後でメールしてくれますか?もしできたら)

・仮定法により「ひょっとして〜ならば」という意味を加えることで、「〜してくれる?」といった疑問文では、助動詞の過去形は婉曲的な表現となる。
→助動詞過去形が「丁寧」「控えめ」といわれる理由。