- 作者: ファインマン,レイトン,サンズ,戸田盛和
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/09/27
- メディア: 単行本
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第4章 電磁気学の相対論的記述 メモ
4-1 4元ベクトル
・我々が一様な速度で動いても、物理学の法則は変化しない。
・座標系Sに対してx方向に一様な速さvで動いている座標系S'があるとき、
これら2組の座標系の間の空間と時間との関係はローレンツ変換t'=t−vx/√(1−v^2)、 y'=y、
(4.1)
x'=x−vt/√(1−v^2)、 z'=z
で与えられる。
・物理学の法則は、ローレンツ変換を行った新しい法則が、それを行う前の形と
全く同一にみえるようなものでなければならない。
・3次元のベクトル解析における重要な量と演算
ベクトルの定義 :A~=(Ax、Ay、Az)
スカラー積 :A~・B~
微分ベクトル演算子:∇~
勾配(grad) :∇~φ
発散(div) :∇~・A~
ラプラシアン :∇~・∇~=∇^2
ベクトル積 :A~×B~
回転(curl) :∇~×A~
・4元ベクトルをauと書いて、4個の数の集まり(at、ax、ay、az)を意味する
ものとする。
・速度4元ベクトルは次式で定義される。
ut=1/√(1−v^2)、 uy=vy/√(1−v^2)
(4.5)ux=vx/√(1−v^2)、 uz=vz/√(1−v^2)
4-2 スカラー積
・3次元のr^2に類似の4次元の量は
t^2−x^2−y^2−z^2
・4元ベクトルauの”長さ”の2乗
at'^2−ax'^2−ay'^2−az'^2=at^2−ax^2−ay^2−az^2
・スカラー積aubu
aubu=atbt−axbx−ayby−azbz (4.7)
=atbt−a~・b~
au'bu'=aubu
・4次元的長さの2乗はauauあるいは
auau=at^2−ax^2−ay^2−az^2=at^2−a~・a~ (4.8)
と書ける。この量をau^2、
au^2=auau
と書くと都合がよい。
4-3 4次元の勾配
・4次元の勾配演算子
∇u=(∂/∂t、−∇)=(∂/∂t、−∂/∂x、−∂/∂y、−∂/∂z)
(4.16)
・4元ベクトルbu=(bu、b~)の発散は∇uとbuのスカラー積で定義される。
∇ubu=(∂/∂t)bt-(-∂/∂x)bx-(-∂/∂y)by-(-∂/∂z)bz
=(∂/∂t)bt+∇~・b~ (4.17)
∇^2=∇~・∇~=∂^2/∂x^2+∂^2/∂y^2+∂^2/∂z^2
・4次元
∇u∇u=(∂/∂t)(∂/∂t)−(-∂/∂x)(-∂/∂x)
−(-∂/∂y)(-∂/∂y)−(-∂/∂z)(-∂/∂z)
=∂^2/∂t^2−∇^2
・グランベール演算子
□^2=∇u∇u=∂^2/∂t^2−∇^2 (4.20)