- 作者: ローレンスクラウス,Lawrence Krauss,青木薫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: 文庫
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ローレンス・クラウス 「宇宙が始まる前には何があったのか?」メモ
第7章 2兆年後には銀河系以外は見えなくなる
・観測可能な宇宙は、これからどんどん光速よりも大きな速度で膨張する。
→未来になればなるほど、見えるものは減る。・今見えている銀河は、未来のある時点で、われわれからの後退速度が光速を越え、それ以降見えなくなる。
・その銀河から出る光は、空間の膨張に逆らってこちらへ接近できず、われわれのところへ届かない。その銀河は地平線の彼方に消える。・これから2兆年ほどで、局部銀河団に含まれる銀河を別にすれば、すべての天体が、文字通り姿を消す。
・われわれが生きている時代は、空っぽの空間に満ちている暗黒エネルギーを検出することのできる、宇宙の歴史の中で唯一の時代。
・観測可能な宇宙のサイズが、現在の100倍ほどになる頃には、宇宙背景放射の温度は1/100に下がり、その強度は1億分の1に弱くなるため、宇宙背景放射の観測は今よりも1億倍難しくなる。
・ヘリウムの存在量の変化により、宇宙全体がビッグバンで始まったということを教える直接的な証拠も失われる。
→未来の科学者達はあ、反証可能なデータとモデルを使ったとしても、間違った宇宙像に導かれるはず。