独立型小電力ソーラー発電システムを作ろう
<第八回> -主要部品の選定、入手 -
概要
思い付きで小電力のソーラー発電システムを作ることにして、これまでにシステム構成と使用機器の消費電力、システム構成部品について調査し、設計を行った。
1.第八回の目的
前回の設計結果をもとに主要部品の選定を行い、部品を入手する。
2.部品選定
・前回(第七回)の設計結果をもとに、価格と懐具合と相談しつつ部品選定した。
・選定した主要部品を表8-1に示す。
表8-1 選定した主要部品一覧
No. | 品名 | 型名 | メーカ | 概略仕様 サイズ 重量 |
単価 |
1 | ソーラーパネル | GW-E075A | GWSOLAR | 75W/12V充電用/3並列/4.13A 1031x405x35mm 6kg |
¥ 10,800 |
2 | バッテリー | LG32-12 | LONG | 12V/32Ah 197x131x159(180)mm 10.4kg |
¥ 11,000 |
3 | 充放電コントローラ | SA-BA10 | 電菱 | 10A/12V/PWM方式 29x91x55mm 65g |
¥ 3,300 |
4 | インバータ | MRZ3010HU-JP | BESTEK | DC12V→AC100V/300W/ 正弦波/AC 2口/USB 2ポート 209x136x66mm 703g |
¥ 5,680 |
合計 | ¥ 30,780 |
・No1のソーラーパネルは、ちょっとお高いけれど、75Wの影に強い並列タイプにした。
・No.2のバッテリーはディープサイクルバッテリーとし、設計上は66Ah必要であったが、ケチって半分の32Ah品とした(無連続日射保証日数:3日⇒2日)
・No.3の充放電コントローラは、効率は悪いけれど、割り切ってPWM方式のお安いものを選んだ。
・効率アップしたくなったら、MPPTタイプにアップグレードしよう。
・No.4のインバータは、今回の目的には150W程度の容量で充分だけど、300W以下のものでは矩形波出力のものしかなく、一応正弦波出力としたいので300W品を選んだ。
・No.1~No.4の主要部品の価格を合計すると、3万円少々となった。
・1万5千円程度に抑えたかったけれど、コストダウンに走りすぎると、安物買いの銭失いにもなりかねないので、選定した部品で進めることにする。
3. 実際に購入した部品
・密林で主要部品を発注し、届いたので、実物の写真を以下に掲載する。
<75W ソーラーパネル>
・念のためソーラーパネルの解放電圧を測定すると約16Vだった(部屋の奥の方にパネルを置いて測定)。
・ソーラーパネルを窓際に置くと、解放電圧は19Vまで上がった。
・仕様上は22.5Vまで上がるはずだけど、うす曇りの窓際で、パネルの角度も垂直に近い状態なので、こんなもんなんだろう。
<バッテリー>
<充放電コントローラ>
<300Wインバータ>
4. 次回の課題
・電子負荷を使用し、ソーラーパネルから取り出せる電力の測定。
・ソーラーパネルの設置場所、バッテリーやインバータの置き場所を決め、中継用のケーブル等を準備してシステムの組み上げ。