独立型小電力ソーラー発電システムを作ろう
＜第二十一回＞ －4月の発電量測定－
概要
思い付きで小電力のソーラー発電システムを作ることにして、システムが完成して運用を開始し、2020年８月より発電電力の測定を開始した。
１．第二十一回の目的
２０２１年４月１日～４月３１日までのデータが取得できたので、結果をまとめる。
２．4月の発電電力測定結果
・HIOKI製のデータロガーを使い、ソーラーパネルの電圧と電流のログを取得した。（詳細は第十二回・第十三回に記載）
・４月１日から３０日まで、３０日間分を取得した。
・表２１－１にソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力を示す。
表２１－１ ４/１～４/３０のソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力
| ソーラーパネル発電電力 | 使用電力 | ||
| 瞬時電力(W) | 13.2 | 瞬時電力(W) | 15.9 |
| 発電時間(h) | 355 | 使用時間(h) | 149 |
| 総発電電力量(kWh) | 4.69 | 使用電力量(kWh) | 2.4 |
| 一日平均発電電力量(Wh) | 155 | 一日平均使用電力量(Wh) | 78.4 |
・4月の一日当たりの平均の発電電力量は155Whとなった。
・使用電力量と発電電力量からシステム全体の効率を求めると、
2.4 / 4.69 = 0.506= 50.6%
となり、測定開始以来、最も効率が良かった。
・先月は今月よりも8%程度効率が悪くて、１ヶ月の違いでそれほど効率に差異がでるとは考えられない。
・発電電力量は直流測定なのでそこそこ正確に測定できていると思われるが、使用電力量は交流測定であり、計測器もお安いものなので、どの程度正確に測定できているか怪しい。
・結果、効率については、あくまで目安程度にとどめるしかないかもしれない。
・図２１－１に４月のソーラーパネルの日々の発電電力量と日照時間の関係を示す。
(日照時間のﾃﾞｰﾀは、気象庁のHPから該当期間の長野市の日照時間をﾀﾞｳﾝﾛｰﾄﾞしたもの）
図２１－１ ソーラーパネルの日々の発電電力と日照時間の関係
・４月１日～４月３０日までの日々の発電特性を載せておく。
・上段が発電電力、下段が電圧と電流を示す。
3．次回の課題
・引き続き、電力測定を行う。
