独立型小電力ソーラー発電システムを作ろう
<第二十八回> -10月の発電量測定-
概要
思い付きで小電力のソーラー発電システムを作ることにして、システムが完成して運用を開始し、2020年8月より発電電力の測定を開始した。
1.第二十八回の目的
2021年10月1日~10月31日までのデータが取得できたので、結果をまとめる。
2.10月の発電電力測定結果
・HIOKI製のデータロガーを使い、ソーラーパネルの電圧と電流のログを取得した。(詳細は第十二回・第十三回に記載)
・10月1日から31日まで、31日間分を取得した。
・表28-1にソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力を示す。
表28-1 10/1~10/31のソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力
ソーラーパネル発電電力 | 使用電力 | ||
瞬時電力(W) | 14.3 | 瞬時電力(W) | 18.9 |
発電時間(h) | 298 | 使用時間(h) | 123 |
総発電電力量(kWh) | 4.26 | 使用電力量(kWh) | 2.3 |
一日平均発電電力量(Wh) | 138 | 一日平均使用電力量(Wh) | 75.3 |
・10月の一日当たりの平均の発電電力量は138Whとなった。
・使用電力量と発電電力量からシステム全体の効率を求めると、
2.3 / 4.26 = 54.5%
となった。
・図28-1に10月のソーラーパネルの日々の発電電力量と日照時間の関係を示す。
(日照時間のデータは、気象庁のHPから該当期間の長野市の日照時間をダウンロードしたもの)
図28-1 ソーラーパネルの日々の発電電力と日照時間の関係
・10月1日~10月31日までの日々の発電特性を載せておく。
・上段が発電電力、下段が電圧と電流を示す。
4.次回の課題
・引き続き、電力測定を行う。