独立型小電力ソーラー発電システムを作ろう
<第三十九回> -2022年7月の発電量測定-
概要
思い付きで小電力のソーラー発電システムを作ることにして、2020年7月にシステムが完成して運用を開始し、2020年8月より発電電力の測定を開始した。
<第十回 システム製作>
<第十五回 バッテリーの増設>
<第二十五回 車両バッテリー補充電用システムの製作>
<第三十七、三十八回 発電・蓄電容量アップ>
1.第三十九回の目的
2022年7月1日~7月31日までのデータが取得できたので、結果をまとめる。
2.2022年7月の発電電力測定結果
・HIOKI製のデータロガーを使い、ソーラーパネルの電圧と電流のログを取得した。(詳細は第十二回・第十三回に記載)
・7月1日から31日まで、31日間分を取得した。
・表1にソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力を示す。
表1 7/1~7/31のソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力
ソーラーパネル発電電力 | 使用電力 | ||
瞬時電力(W) | 15.6 | 瞬時電力(W) | 19.8 |
発電時間(h) | 366 | 使用時間(h) | 160 |
総発電電力量(kWh) | 5.72 | 使用電力量(kWh) | 3.2 |
一日平均発電電力量(Wh) | 186 | 一日平均使用電力量(Wh) | 103.0 |
・7月の一日当たりの平均の発電電力量は186Whとなった。
・使用電力量と発電電力量からシステム全体の効率を求めると、
3.2/ 5.72 = 55.4%
となり、これまでの最高値となった。
・これまでは300Wのインバーターを使用していて、実負荷は50W程度なので、効率の悪いところで使っていた。
・7月の途中からインバーターを100Wのものに換えたことで、インバーターの効率の良いところで使えるようになったため、効率が改善したのかもしれない。
・図1に7月のソーラーパネルの日々の発電電力量と日照時間の関係を示す。
(日照時間のデータは、気象庁のHPから該当期間の長野市の日照時間をダウンロードしたもの)
図1 ソーラーパネルの日々の発電電力と日照時間の関係
図2~4に発電データ測定開始以来の「効率」、「発電電力量」、「日照時間」のデータを示す。
図2 月毎の効率
図3-1 月毎の総発電電力量(バッテリー:~2020/11までは32Ahx1、以降は32Ahx2)
図3-2 一日の最大発電電力量(バッテリー:~2020/11までは32Ahx1、以降は32Ahx2)
図3-3 一日の平均発電電力量(バッテリー:~2020/11までは32Ahx1、以降は32Ahx2)
図4-1 月毎の最大日照時間
図4-2 月毎の平均日照時間
7月1日~7月31日までの日々の発電特性を載せておく。
・上段が発電電力、下段が電圧と電流を示す。
4.次回の課題
・引き続き、電力測定を行う。