ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論

ジェフ・ホーキンス 著 大田直子 訳「脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論」メモ 

ジェフ・ホーキンス 著  大田直子 訳
「脳は世界をどう見ているのか」メモ

第3部 人間の知能

第14章 脳と機械の融合
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【まとめ】

・「脳をアップロードする」提案にメリットはなく、実現可能性も低い。
・「脳をコンピュータと融合させる」提案は、限定された目的のために実現される可能性はあるが、脳と機械の完全一体化はない。
・どちらの提案も人類が直面している存亡のリスクには取り組んでいない。
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★なぜ体に閉じこめられていると感じるのか
・死は妙
・古い脳で死を恐れるようにプログラムされている。
・体は死ぬようにプログラムされている。


・なぜ進化は、不可避なことを恐れさせたのか?
・進化の目的は種の保存ではなく、個々の遺伝子の生存。
・遺伝子の視点
 子どもをつくる(遺伝子をつくる)ことができる程度に長く生きる必要がある。
 それより長く生きることは、個々の動物にとって良くても、個々の遺伝子の最高の利益にはならない。


・現在の人間の状況は二大勢力の闘い。
①遺伝子と進化
 何十億年ものあいだ生命を支配してきた。
 遺伝子が気にかけるのは自分のコピーをつくることだけ。
②私たちの知能
 遺伝子への隷属からの解放、進化のプロセスに拘束されたくない
 永遠に生きて、社会を維持し、進化の力から逃れたい。


★脳をアップロードする
・遺伝子と進化から逃れる手段のひとつ:脳をコンピュータにアップロードする。
・以前の自身のコンピュータシミュレーション版として永遠に生きる。
・脳をアップロードする=自分をふたりの人間に分裂させること。


★脳をコンピュータと融合させる
・脳内に電極を配置し、それをコンピュータにつなぐ。
・脳は直接コンピューターから情報を受け取ることができる。


・脳とコンピューターのインターフェースは負傷した人を助けるためには納得がいく。
・それを健康な人に施す理由はあるか?


・脳をコンピューターの完全な融合は起こりそうもないが、新しい能力の獲得は実現可能な進歩の範囲内にある。


・「脳をアップロードする」提案にメリットはなく、実現可能性も低い。
・「脳をコンピュータと融合させる」提案は、限定された目的のために実現される可能性はあるが、脳と機械の完全一体化はない。
・コンピュータと融合した脳には生物学的な脳と体がついていて、そちらは死ぬ。
・どちらの提案も人類が直面している存亡のリスクには取り組んでいない。