ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論

ジェフ・ホーキンス 著 大田直子 訳「脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論」メモ 

ジェフ・ホーキンス 著  大田直子 訳
「脳は世界をどう見ているのか」メモ

第3部 人間の知能

第15章 人類の遺産計画
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【まとめ】
・人類の遺産計画:人類が絶滅した後の未来の知的生命体に、私たちがかつて存在したと知らせること。
・地球外生命体と通信できなくても、彼らが存在する、またはかつて存在したと知ることは興味深い。
SETIMETI両方にアプローチする最善の方法は、何億年も長続きする信号を発すること、知識を恒久的な形で何千万年ももつ形で保存すること。
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・知識:私たちが世界について学習したことの名称
・知識は新皮質内にある世界のモデル。
・知識は保存し広めるに値する。(人間とは無関係に)


・人類が絶滅したら、私たちがかつて存在したこと、かつて地球に生息していたことを誰かがしるだろうか?
・私たちの遺物を誰も発見しなければ、私たちが成し遂げたことはすべて永遠に失われる。
・永遠に失われるということは、存在しないのと同じ。


・遺産計画:生きている間に、自身のためではく未来のためにやること。
・人類の遺産計画:未来について考え、自分たちがいない未来に、どうすれば影響をおよぼせるかを考える時期。
・人類の遺産計画の受益者:別の知的生命体(知的動物、知的機械)。


・私たちの存在、歴史、知識を理解できる生命体は二つに大別される。
①人間が絶滅した後に他の生物が存続し、もう一度知的動物が進化した場合、その二度目に進化した知的動物。
②銀河系のどこかほかの場所に住んでいる地球外の知的生命体。


・最も重要なのは、私たちがかつて存在したと知らせること。
・地球外生命体と通信できなくても、彼らが存在する、またはかつて存在したと知ることは興味深い。
SETI(地球外知的生命体探査):銀河系のどこかに知的生命体がいる証拠を見つけようと考案された探査プログラム。


・未来との交信に使える三つのシナリオ
★瓶の中のメッセージ
・宇宙船は私たちの存在をほかの生命体に意図的に知らる方法としてうまくない。
・宇宙船はとても小さく遅い。
・到達できる範囲は銀河系のごく一部。
・生命が住む恒星系に到達したとしても、発見される可能性は低い。


★明かりをつけっぱなしにしておく
SETIの前提は、ほかの知的生命体が地球上の私たちに検出できるだけのパワーで信号を発していること。
SETIが成功する前提:知的生命体は遠距離からも検出されるように設計された強い信号を意図的に発しているとされる。


METI(地球外生命体へのメッセージ送信)
・相当数の人がMETIはまずい考えだと思っている。
・信号を宇宙に送り、私たちの存在をしらせることにより、もっと進歩した生命体が地球にきて、私たちは殺されるか奴隷や実験台にされる。


METIのリスクは、ありそうもない想定に基づいている。
・ほかの知的生命体が恒星間旅行をできると想定している。
 →近くに隠れているのでないかぎり、こちらに到着するのに何千年もかかかる
・彼らに恒星間旅行のテクノロジーがあるのに、私たちが存在を発信しなくても地球上の生命を見つけるテクノロジーはないと想定している。
・そのような高度な文明が、私たちに危害を加える気があるであろうことを想定している。
・現在の人類と同様な存亡のリスクに直面し、切り抜けたたであろう異星人の脳は、誤った信念や攻撃的な行動には支配されていない可能性が高い。
METIを恐れることはない。


SETIMETI両方にアプローチする最善の方法:知的生命体が一般にどれくらい長く生存するかで決まる。
・この銀河系内に知的生命体を発見することを期待するなら、知的生命体は頻繁に生まれ、長い期間存続することが必要。


・どうすれば長続きする信号を発せられるか(何十億年)。
・その信号を発する方法がわかれば、どんな信号を探すべきかもわかる。


★ウィキ・アース
・人間にとり最も重要なのはその知識。
・知識は希有であり、それを保存しようとすべき。


・知識をもっと恒久的な形で何千万年ももつ形で保存。
・ウィキベディアのような知識基盤を継続的にアーカイブする。
・太陽を周回する一連の衛星にアーカイブを設置できる。
・衛星ベースのアーカイブは、自動更新を送ることができるが、内容は消去できないように設計する。


・何億年ももつように設計されたタイムカプセルをつくることができる。
・遠い未来に、知的生命体がそのタイムカプセルを発見し、その内容を読むことができる。


・人類の遺産計画の目先の利益
①直面している人類存亡の脅威への意識が高まる。
②より多くの人々が、人類の活動の長期的影響について考えるようになる。
③いずれ滅びるにしても、私たち生命に一種の目的がもたらされる。