篠田 謙一 著 「人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピンエンスの「大いなる旅」」メモ
人類の起源を読み終えた。
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人、デニソワ人は共通の祖先をもち、数十万年にわたり共存し、互いに交雑することで遺伝子を交換したようだ。
ネアンデルタール人、デニソワ人との交雑により、ホモ・サピエンスは寒冷地適応や高地への適応を成し遂げたようだ。
彼らは絶滅してしまったけれど、そのDNAはホモ・サピエンスの中に存在し続けるとのことだ。なぜホモ・サピエンスだけ生き延びたのかは分からないけれど、彼らや他の絶滅した種のためにも、互いに核を打ち合って滅ぶような選択はしないようにしないとな...。
我々の祖先の出アフリカは6~5万年前で、そこから世界各地へ進出していったとのことで、人類が最後に到達した大陸が南北アメリカ大陸で、彼らの祖先はアジアに起源があるとのことだ。
数万年という年月は簡単に想像できないけれど、宇宙誕生や地球誕生から現在までの数十億年以上の時間経過と比較すると、つい最近のことなんだろう。
人類が世界各地に拡散したあとは、それぞれの国や地域で遺伝的に斉一性が高くなったものの、グリーバリゼーションの時代を迎え、民族と遺伝子の対応関係は薄まる方向に進むとのことだ。
一方で、グローバリゼーションへの拒否反応なのか、世界中で反グローバリズム、外国人排斥を訴える動きがある(今回の衆院選でも...)。
世界各地に散らばった人類も、元をたどればアフリカに収斂するし、ホモ・サピエンスのゲノムの99.9%は共通、残りの0.1%のなかに肌の色の違いや外見の差異があるに過ぎないとのことだ。
結局、人類皆兄弟ということになるので、自分の境遇や社会への不満を他国の誰かのせいにするような短絡的な考え方はやめてほしいものだ。
<20文字でまとめ>
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 民 | 族 | と | 遺 | 伝 | 子 | の | 対 | 応 | 関 | 係 | の | 希 | 薄 | 化 | は | 不 | 可 | 避 |
篠田 謙一 著
「人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピンエンスの「大いなる旅」」メモ
第8章 我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのかー古代ゲノム研究の意義
<まとめ>
・人種区分は、科学的・客観的なものではなく恣意的なもので、現在では自然科学の学術論文で用いられることはない。
・グローバリゼーションが遺伝子の交流を促進する方向に作用し、遺伝的に斉一生の高かった集団も、他地域集団との混合でその特徴を変化させてゆき、将来的には民族と遺伝子のあいだには対応関係が見られない方向に変化、民族はますます生物学的な実体を失っていく。
・変化は加速しており、百年の単位で見れば、将来的には今の地域集団の遺伝的構成は、世界のすべての地域で激変しているはずで、日本列島も例外ではない。





