今日は第三章を読んだ。
- 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2014/12/06
- メディア: 単行本
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トマ・ピケティ 「21世紀の資本」 第三章<資本の変化>のメモ
19世紀はじめ、富はレントを生み出すためのものだった
レント:資産の所有者があてにできる定期的な支払のことで、多くの場合、
土地、あるいは国債国債:国民のある一部(利息を受け取る人たち)が、別の一部(納税者)に対して持つ
請求権
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イギリスとフランスにおける資本の変化
18世紀以降の国民資本の変化を見ると、過去1世紀に見られるのは「U字曲線」
18,19世紀は比較的安定、20世紀に大打撃を受けた後、第一次大戦前の水準に戻る
資本/所得比率は1914-1945年に3分の2近く減少し、1945-2012年には倍以上に増加
2010年には、資本/所得比率は第一次大戦以前の水準に戻った
資本構造は、超長期で見ると、農地がだんだんと、建物、企業資本、企業や行政機関
に投資された金融資本に取って代わられつつある
国民所得の年数で測った資本の総価値は変化していない
国民資本=農地+住宅+他の国民資本+純外国資本
資本の性質は18,19世紀から21世紀で、土地⇒住宅、工業資産、金融資産へと変化
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外国資本の盛衰
18,19世紀を通じて着実に増加し、第一次世界大戦直前にきわめて高い水準に達した後、
1914-1915年に破綻し、それ以降は比較的低い水準で安定
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公共財産、民間財産
公共資産(金融資産、非金融資産の両方)の総価値はイギリスでは国民所得1年分、
フランスではその1.5倍弱
両国とも公的債務は国民所得1年分に相当するため、純公共資産(資本)はゼロに
近い⇒イギリス、フランスの純公共資産はごくわずかで、民間財産総額に比して、取るに
足らない規模2010年の民間資本は、両国ともに、国富のほぼ全額を占めている