ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

トランスナショナル カレッジ オブ レックス編 「量子力学の冒険」

量子力学の冒険

量子力学の冒険

トランスナショナル カレッジ オブ レックス編 「量子力学の冒険」

第二話 <N.Bohr> 「前期量子論」メモ


☆ボーア登場
プランクアインシュタインの「量子論

プランクの「エネルギー量子仮説」
 「光のエネルギーはとびとび」

  E=nhν(n=0、1、2、3、・・・)


アインシュタインの「光量子仮説」
 「光はhνというエネルギーを持った粒」

  E=hν


・ボーアは原子を解明するために量子論を取り入れ、光が「量子」であるとすると、原子の
構造はどうなるかを考えた。


<ボーアの仮説>
・電子の軌道は「とびとび」で、原子核から遠くなるほど大きくなる。

・電子がある軌道を回っていて、ある決まったエネルギー状態にあるときを「定常状態」と
呼ぶ

・定常状態ではエネルギーを使わないので、電子が原子核に落ち込むことがなく、原子は
つぶれない。


・外側の軌道にいるときのほうが電子のエネルギーは大きい。

・電子が外側から内側の軌道に遷移してエネルギー値が変わるとき、余った分のエネルギー
が光量子hνとなって出て行く。

・軌道からの電子の遷移につき、それぞれ光量子がやりとりされ、そのときスペクトル上では
振動数νの光、線スペクトルが現れる。


アインシュタインの式をボーアの理論に当てはめると、

   Wn−Wm=hν (n>m)

 よって振動数νは次式となる。

   ν=(Wn−Wm)/h


   ν=Wn/h−Wm/h

 これをボーアの振動数関係の式という。


 マクスウェル電磁気学:電子が回った時に光を出す
  ↓
  ↓
 ボーアの理論:電子が遷移したときに光を出す


[仮説1]
 原子にはあるとびとびの軌道があり、電子が軌道を回っている。
 その時は光を出さない。この状態をエネルギーの「定常状態」と呼ぶ。

[仮説2]
 電子が軌道から軌道へ遷移したときに光(光量子)を出す(又は、吸収する)


・リドベリーの公式とボーアの振動数関係の式より、n番目の軌道のエネルギーを表す式が
求まる。

 リドベリーの公式

  ν=Rc/m^2−Rc/n^2 (n>m)


 ボーアの振動数関係の式

  ν=Wn/h−Wm/h


・nのついた項同士をイコールで結ぶとエネルギーWnが求まる

  Wn/h=−Rc/n^2


 「水素原子のエネルギー準位式」
 (水素原子のn番目の軌道のエネルギーを表す式)

  Wn=−Rhc/n^2


・外側の軌道ほどエネルギーは大きくなるが、軌道と軌道の間のエネルギー差はだんだん
小さくなる。


・電子のエネルギーがとびとびであることは、1914年にフランクとヘルツにより実験的に
確かめられた。