ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

トランスナショナル カレッジ オブ レックス編 「量子力学の冒険」

量子力学の冒険

量子力学の冒険

トランスナショナル カレッジ オブ レックス編 「量子力学の冒険」

第二話 <N.Bohr> 「前期量子論」メモ


☆前期量子論 対応原理と量子条件
・リドベリーの式の「R」を求める。

・nが大きいとき、軌道と軌道の間のエネルギー差は小さくなり、連続であると見なせる。

・nが大きいときは、ボーアの理論と古典理論は等価と考えてよい。


・nが大きい場合についてRを導く

 リドベリーの式

   ν=−Rc/n^2+Rc/m^2


 mはn番目の軌道からτ個下の軌道へ遷移したことなのでm=n−τ
(n=1、2、3、・・・)とする。


 リドベリーの式のmの部分へn−τを代入すると

   ν=−Rc/n^2+Rc/(n−τ)^2


    =2Rcτ(1−τ/2n)/n^3(1−2τ/n+τ^2/n^2)


  n→大のとき、


   ν=2Rcτ/n^3 (τ=1、2、3、・・・)


 となる。


 古典理論での振動数νは「クーロン力=遠心力」を使って導く。

   e^2=mrω^2 (クーロン力=遠心力)


 角速度ω=2πνなので、振動数νは、


   ν^2=e^2/(4π^2mr^3)


   ν=√(e^2/(4π^2mr^3))


 となる。


<リドベリーのνの式(n→大)>

  ν=2Rcτ/n^3 (τ=1、2、3、・・・)


<古典理論のνの式>

  ν=√(e^2/(4π^2mr^3))τ


・ボーアの理論ではn(軌道)が、古典理論ではr(半径)が振動数を決めている。


・ふたつのnとrをエネルギーの形に書き変えると


<ボーアの理論からのエネルギー>

  Wn=−Rhc/n^2  → n=√(Rhc/|Wn|)(n→大)


<古典理論の場合のエネルギー>

  W=−e^2/2r  → r=e^2/2|W|


 νの式のnとrの部分に戻す。


 ボーアの式   =   古典理論の式


 2Rcτ/√(Rhc/|Wn|)^3


  =√(e^2/(4π^2m(e^2/2|W|)^3))τ


  R=2π^2me^4/ch^3


 となり、リドベリー定数と同じになる。


 Rの式を水素原子のエネルギー準位の式へ入れると、エネルギー準位の式が求まる。

  Wn=−Rhc/n^2


    =(−2π^2me^4/h^2)/n^2