- 作者: ファインマン,富山小太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/02/07
- メディア: 単行本
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第2章 幾何光学
2-1 はじめに
・幾何光学の近似は、はいろいろな光学系または光学器械の実際の設計にひじょう
に有効な近似となる・幾何光学の最も進んだ抽象的な理論はハミルトンにより開拓された
・一つの直角三角形で高さh、水平な大きな辺の長さをd、斜辺の長さをsとすると、
⊿=s−d〜h^2/2s
となる。
2-2 球面の焦点距離
・1枚の屈折面で、その両端の屈折率が異なるとし、左側で光の速さが1、右側で
1/nとなるとする(nは屈折率)。
ガラスの前面から距離sのところに点Oがあり、ガラスの中のs’のところに
もう一つの点O’があるとする。ガラスの表面の形を、Oからでるすべての光線が表面で屈折した後、必ずO’を
通るような条件を満たすものとしたい。
・近軸光線
すべての光線を一点に集めるのは難しいため、軸に近い光線(近軸光線)を一点
に集めることを考える。
・曲率半径
面の曲率半径Rは次式となる。h^2/2s+nh^2/2s’=(n−1)h^2 /2R
1/s+n/s’=(n−1)/R
・焦点距離
s→∞の場合、Oが無限遠に向かえばO’は動いてある位置に達し、この位置と
Vとの距離を物質中の焦点距離といい、f’であらわす。