独立型小電力ソーラー発電システムを作ろう
<第二十四回> -7月の発電量測定-
概要
思い付きで小電力のソーラー発電システムを作ることにして、システムが完成して運用を開始し、2020年8月より発電電力の測定を開始した。
1.第二十四回の目的
2021年7月1日~7月31日までのデータが取得できたので、結果をまとめる。
測定開始から1年経過したので、1年分のデータをまとめる。
2.7月の発電電力測定結果
・HIOKI製のデータロガーを使い、ソーラーパネルの電圧と電流のログを取得した。(詳細は第十二回・第十三回に記載)
・7月1日から31日まで、31日間分を取得した。
・表24-1にソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力を示す。
表24-1 7/1~7/31のソーラーパネルの発電電力と、同期間中の使用電力
ソーラーパネル発電電力 | 使用電力 | ||
瞬時電力(W) | 12.8 | 瞬時電力(W) | 16.8 |
発電時間(h) | 354 | 使用時間(h) | 139 |
総発電電力量(kWh) | 4.51 | 使用電力量(kWh) | 2.3 |
一日平均発電電力量(Wh) | 147 | 一日平均使用電力量(Wh) | 76.0 |
・7月の一日当たりの平均の発電電力量は147Whとなった。
・使用電力量と発電電力量からシステム全体の効率を求めると、
2.3 / 4.51 = 51.8%
となった。
・図24-1に7月のソーラーパネルの日々の発電電力量と日照時間の関係を示す。
(日照時間のデータは、気象庁のHPから該当期間の長野市の日照時間をダウンロードしたもの)
図24-1 ソーラーパネルの日々の発電電力と日照時間の関係
・7月1日~7月31日までの日々の発電特性を載せておく。
・上段が発電電力、下段が電圧と電流を示す。
4.測定開始からのデータまとめ
図24-2に効率と総発電電力量、使用電力量の推移を示す。
効率は50%前後で推移し、総発電電力量は冬季よりも春から夏にかけて多くなるようだ。
図24-2 効率と総発電電力量、使用電力量の推移
図24-3に1日の最大発電電力量と平均発電電力量を示す。
最大発電電力量は2月以降から夏にかけて高くなる傾向だ。
図24-3 1日の最大発電電力量と平均発電電力量の推移
図24-4に平均発電電力量と平均日照時間の関係を示す。
やはりお日様だのみなので、発電電力量と日照時間は強い相関がある。
図24-4 平均発電電力量と平均日照時間の推移
4.次回の課題
・車のバッテリー補充電用のソーラーパネルの検討・製作
・引き続き、電力測定を行う。