デイヴィッド・ベイカー 著 御立 英史 訳
「早回し全歴史」メモ
早回し全歴史を読み終えた。
複雑さの増大を軸に、ビッグバンで宇宙が始まり、星が生まれ、地球が生まれ、生命の誕生から人類の発展、そして未来までを駆け足で描いていた。
ビッグバンがなぜ起きたかは分からないし、生命がなぜ・どのように誕生したのかも未だに謎ではあるけれど、地球の生命や人類は何度も滅びそうになりながら、ここまで命をつないできた。
今この時間に意識ある生命体として生きていることは、とてつもない奇跡で幸運なことのようだ。現実の生活に追われていると、くっだらないゴタゴタにとらわれてすぐに忘れてしまうけれど、時々思い出すようにしよう。
産業革命以降、集団学習による技術革新はとてつもない速さで進み、人間活動が環境に与える悪影響も甚大になってきている。
著者の未来予測は楽観的で、地球の生物圏が死滅するまでには10億年の時間があり、さらに文明を発達させる時間は十分すぎるくらいにあると書いているけれど、その前に今の文明がコロッと滅んでしまう可能性のほうがも高そうな気がする(我々が滅んでも、また別の種がもっといい線まで行くかもしれない)。
今日の人類は、人口爆発や気候変動を乗り越えられる手立てを見つけ、それらの問題を突破できるか、それてもくっだらない対立や身勝手な消費・浪費を続けて滅んでしまうかの分岐点に立っているのかもしれない。
いったん文明が後退してもかまわないから、とにかくここで滅ぶことなく次世代にバトンを渡し続けていかないとな。
「早回し全歴史」20文字でまとめ | |||||||||||||||||||
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今 | こ | こ | に | 人 | 間 | と | し | て | 生 | き | て | い | る | の | は | 奇 | 跡 |
デイヴィッド・ベイカー 著 御立 英史 訳
「早回し全歴史」メモ
第4部 未知の時代 現在~1040年後
第12章 すべては消えて「無」になるのか?
<まとめ>
・私たちは過去138億年のどの時点よりも複雑さを増したこの時代に立ち会っていて、それは祝福すべき奇跡。
・生命圏が死滅するまでに残された時間は十分あり、宇宙の歴史を通して私たちを進化させてきたパターンが、超未来まで生き残る可能性がある。
・私たちに課せられた重大な使命は、滅びることなく21世紀を生き抜くこと。