細かいことは難しくてよく分からんかったけれど、どうにか最終章まで読み終わった。一見規則性のかけらもない素数をゼータ関数という関数を使って別の角度から眺め、ゼロ点を調べることが素数解明の大きな一歩になったとのことだ。
リーマンのゼロ点の分布の仕方が、重い原子核の量子的エネルギー準位と似ていて、カオス的なふるまいも含んでいるとのことだ。素数と量子力学がどうつながっているのか分からないけれど、数学世界の原子のような素数と物質世界の量子に類似性があるのは、とても興味深かった。
今もってリーマン予想は証明されておらず、なんだかモヤモヤしたまま終わってしまった(どんなに数学の枠組みを広げても証明できない定理もあるとのことで、リーマン予想も証明できない可能性もあるようだけど、だれかモヤモヤを晴らしてくれ)。
- 作者: マーカスデュ・ソートイ,Marcus du Sautoy,冨永星
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
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マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」
第十二章 <見つからないジグソーパズルのかけら> メモ
・アンドレ・ヴェイユが、ある種の風景のゼロ点が一直線に並ぶ理由を説明する方法を発見
した。・y^2=x^3-xのような方程式からできる風景のゼロ点がすべて一直線上にあることを示す方法
を見つけた。・その方法をリーマンの風景に適用することはできなかったが、リーマン予想の証明を探し
求める数学者たちを導く光となった。