独立型小電力ソーラー発電システムを作ろう
<第十一回> -発電電力測定用計測器の選定-
概要
思い付きで小電力のソーラー発電システムを作ることにして、前回でシステムが完成し、運用を始めた。
1.第十一回の目的
ソーラーパネルの発電電力を測定するための計測器類を検討・選定する。
2.計測器類選定
・前回でシステムが完成し、運用を開始しているが、年間を通じて実際にソーラーパネルが発電した電力を測定し、ログをとりたい。
・測定するのは、ソーラーパネルの電圧と電流(電流⇒電圧変換)の2チャンネルとした。
・可能であれば、パネル面の温度、照度の測定も行ってみたいが、計測器がお高いのであきらめた。
・計測器類なので、いつもの密林ではなく、モノタロウで探して選定した電力測定用計測器類を表11-1に示す。
表11-1 ソーラーパネルの発電電力測定用計測器類一覧
No | 品名 | 型名 | メーカ | 概略仕様 | 単価 |
1 | 電圧ロガー | LR5043 | HIOKI | 測定範囲:-50.00~+50.00V 直流電圧:1ch 寸法:79×57×28 mm 質量:105g |
¥15,600 |
2 | 電圧ロガー | LR5041 | HIOKI | 測定範囲:-50.00~+50.00mV 直流電圧:1ch 寸法:79×57×28 mm 質量:105g |
¥15,600 |
3 | 通信アダプタ | LR5091 | HIOKI | ロガーとPCを接続 ロガー→PCへデータ転送 PC→ロガーへ設定・時計転送 寸法:83×61×19 mm 質量:43g |
¥3,900 |
4 |
計器用分流器 |
G-SHT 60MV 10A | 三菱電機 |
60mV / 10A ※寸法等の詳細不明 |
¥3,190 |
合計 | ¥38,290 |
・ログを取れる計測器はどれも高額で(個人で使うようなもんぢゃないよな...)、1万円以下で購入できそうなものは見つけられなかった。
・検討した結果、サイズが小型で、単三乾電池1個で1年近く運用でき、取り扱いも簡単そうな日置電機の電圧ロガーを選定した。
・ソーラーパネルの電圧はNo.1の電圧ロガー「LR5043(測定範囲:-50~50V)」で測定する。
・ソーラーパネルの電流は、No.4の計器用分流器「G-SHT 60MV 10A」で電流⇒電圧変換を行い、No.2の電圧ロガー「LR5041(測定範囲:-50~50mV)」で測定する。
・電圧変換した電圧を電流に変換しなおして、電圧x電流より電力を求める。
(G-SHT 60MV 10Aは、ネットで探しても詳細仕様が見つからず、本体サイズやネジサイズが不明、注文してから届くまでに時間もかかりそう)
・No.3の通信アダプタは、電圧ロガーとPCを接続し、データをPCに取り込んだり、PCから設定を行うために必要なもの。
3. 次回の課題
・計測器類を入手し、ソーラー発電システムに取り付け、データ測定を開始する。