ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」

素数の音楽 (新潮文庫)

素数の音楽 (新潮文庫)

マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」


第一章 <億万長者になりたい人は?> メモ

・1900年8月、国際数学者会議にてダーフィト・ヒルベルトが提示した23の問題のうち
 多くは解決されたが、8番目の問題「リーマン予想」は未だ未解決。


・それより小さな数の積では表せない数を素数と呼び、素数は代数の原子である。
 2、3、5、7、11、13、17、19、23....


素数を使えばほかのあらゆる数を作ることが可能。
素数でない数はすべて、素数をいくつかかけることで作り出せる。


素数表にはパターンや秩序が見いだせない。

素数はでたらめに見えるが、数学が継承してきたほかのなによりも普遍的で、時空をも
 超越している。

素数は、人類が素数素数と認識できるようになる前から存在していた。


・19世紀半ば、ベルンハルト・リーマン素数の問題をそれまでとは違う観点で眺める
 ことで、素数の混沌とした状態を生み出しているある種のパターンが見えてきた。

・リーマンは自分が見つけた素数に関する予想(リーマン予想)を立てた。


・数学における真理の追究には、事実上リーマン予想が必要不可欠で、リーマン予想
 間違っていたら、数学世界の見方を根本から問い直さなければならなくなる。


・イ―ビジネスに使用されるRSAセキュリティーには100桁以上の素数が使われており、
 その安全性は未解決のリーマン予想に依存している。


リーマン予想は、いわば数学の経度であり、リーマン予想が解けてはじめて、霧の
 彼方にある大海を調べて海図を作成する見通しが得られ、自然の数への理解がはじまる。