- 作者: マーカスデュ・ソートイ,Marcus du Sautoy,冨永星
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
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マーカス・デュ・ソートイ 富永 星 訳 「素数の音楽」
第一章 <億万長者になりたい人は?> メモ
・1900年8月、国際数学者会議にてダーフィト・ヒルベルトが提示した23の問題のうち
多くは解決されたが、8番目の問題「リーマン予想」は未だ未解決。
・それより小さな数の積では表せない数を素数と呼び、素数は代数の原子である。
2、3、5、7、11、13、17、19、23....
・素数を使えばほかのあらゆる数を作ることが可能。
・素数でない数はすべて、素数をいくつかかけることで作り出せる。
・素数表にはパターンや秩序が見いだせない。
・素数はでたらめに見えるが、数学が継承してきたほかのなによりも普遍的で、時空をも
超越している。・素数は、人類が素数を素数と認識できるようになる前から存在していた。
・19世紀半ば、ベルンハルト・リーマンが素数の問題をそれまでとは違う観点で眺める
ことで、素数の混沌とした状態を生み出しているある種のパターンが見えてきた。・リーマンは自分が見つけた素数に関する予想(リーマン予想)を立てた。
・数学における真理の追究には、事実上リーマン予想が必要不可欠で、リーマン予想が
間違っていたら、数学世界の見方を根本から問い直さなければならなくなる。
・イ―ビジネスに使用されるRSAセキュリティーには100桁以上の素数が使われており、
その安全性は未解決のリーマン予想に依存している。
・リーマン予想は、いわば数学の経度であり、リーマン予想が解けてはじめて、霧の
彼方にある大海を調べて海図を作成する見通しが得られ、自然の数への理解がはじまる。