ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

ファインマン物理学Ⅱ 光 熱 波動

ファインマン物理学〈2〉光・熱・波動

ファインマン物理学〈2〉光・熱・波動

第18章 拡散 メモ

18-1 分子間の衝突

・気体内のイオンの拡散を考える。
・特定の分子がかなり長い時間Tの間にN回衝突を受けるとする

   N=T/τ   (18.1)


 分子が短かな時間間隔dtの間に1回衝突を受ける確率はdt/τ


・一つの分子が時間tの間に衝突することなしに進む確率
 器の中の全分子:N0個
 時刻tまで衝突しない分子の数:N(t)

 時刻t+dtまで生きのびる数N(t+dt)は

   N(t+dt)=N(t)−N(t)dt/τ   (18.2)


   dN(t)/dt=−N(t)/τ   (18.3)


   dN(t)/N(t)=−dt/τ   (18.4)


   lnN(t)=−t/τ+定数   (18.5)


   N(t)=(定数)e^-t/τ   (18.6)


   N(t)=N0e^-t/τ   (18.7)


 全く衝突しない確率P(t)は

   P(t)=e^-t/τ   (18.8)


18-2 平均自由行程

・衝突の間の平均の時間がτで、分子の平均速度がvであれば、衝突の間の平均
距離はτとvの積になり、これをlとすると、この距離を平均自由行程という

   平均自由行程l=τv   (18.9)


 分子がdxの距離進む間に1回衝突する確率はdx/lになる

 単位体積中にn0個の散乱体(分子)を含む気体の中を距離dxだけ進む動く
粒子を考える。

 衝突断面積σcをもつとすれば、、散乱体全部により被われる面積は
σcn0dxとなる。

   dxの間で衝突する確率=σcn0dx   (18.10)


 平均自由行程と関係づけると

   1/l=σcn0   (18.11)


   σcn0l=1   (18.12)


18-3 押し流される速さ

・Fによる平均の速度が押し流される速度でVDとすると

   VD=Fτ/m   (18.13)


   vD=μF   (18.14)


 μを易動度とよぶ

   μ=τ/F   (18.15)


18-4 イオン伝導率

・気体を入れた器があり、その中にイオン(電荷をもつ原子や分子)があるとする

・器の長さはb、断面積がAの長方形で、両端に電極があり電位差をVとすると
、電場の強さEはV/b

・気体内のイオンの電荷をqとする、それに働く力はqEで、イオンの押し
流される速度vDは

   vD=μF=μqE=μqV/b   (18.16)
   

 電流の強さIは単位時間内の電荷の流れである

 時間T内に板から(Vd・T)の距離にあるイオンが板に到達する。単位体積中
にn1個のイオンがあるとすると、T中に到達するイオン数は
ni・A・vD・Tになり、各イオンがqの電荷をもつので

   T内に集められる電荷=qniAvDT   (18.17)


   I=qniAvD   (18.18)


   I=μq^2niAV/b   (18.19)


   1/R=μq^2niAV/b   (18.20)