ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

ファインマン物理Ⅲ 電磁気学

ファインマン物理学〈3〉電磁気学

ファインマン物理学〈3〉電磁気学

第10章 誘電体

10-1 誘電率

・絶縁体は電気を導かない 
・絶縁物質を誘電体という

・板間隔をd、板面積をAとすると容量Cは

   C=ε0A/d    (10.1)


 コンデンサーの電荷と電圧は

   Q=CV     (10.2)


コンデンサーがあり、間隔をd、その間に厚さbの中性金属板を挿入する。
 電場が正電荷を上面に、負電荷を下面に誘導するので、導体内部の電場はなくなる。

 電圧は

   V=σ(d−b)/ε0


 容量は(10.1)式でdの代わりにd−bとすれば

   C=ε0A/(d[1−(b/d)])    (10.3)


 容量は導体の占める体積の割合、(b/d)に関係する因子だけ増加する。


10-2 分極ベクトルP~

・原子の中に距離δ~だけ離れた電荷qと−qがあり、原子当たりの双極モーメントは
 qδであると仮定する。

 単位体積にN原子であれば、単位体積あたりの双極モーメントはNqδ~に等しい。

 単位体積あたりの双極モーメントをペクトルP~で表し、その方向は個々の双極
 モーメントの向き、電荷分離の方向に等しい

   P~=Nqδ~    (10.4)


 P~は誘電体内の場所により違うが、物質内のどの場所でもP~はE~に比例する。


10-3 分極電荷

・板面積をAとすると、表面に現れる電子数はAと単位体積内の数Nと面に垂直な
変位δとをかけたもの。

 全電荷はこれに電子電荷qeをかけたもの。
 面電荷密度の大きさは

   σ分極=Nqeδ


 これは式(10.4)の分極ベクトルP~の大きさPに等しい

   σ分極=P     (10.5)


 面電荷密度は物質内部の分極に等しい。面電荷は一方の面で正、他で負になる。


・上に考えた平板を平板コンデンサーの誘電体と考える。

コンデンサーの極板も面電荷をもち、それをσ自由とよぶ。

コンデンサーを放電してσ自由をなくすと、σ分極も消滅する。物質の中にもどって
消滅する


・誘電体中の電場Eは全面電荷密度をε0で割ったものに等しい。

   E=(σ自由−σ分極)/ε0    (10.6)


 式(10.5)を使い

   E=(σ自由−P)/ε0    (10.7)


 と書ける。

 PとEの比例関係を

   P~=Χε0E~     (10.8)


 と書く。定数Χを誘電体の分極率という。

 式(10.7)は

   E=(σ自由/ε0)/(1+Χ)    (10.9)


 で、電場は1/(1+Χ)だけ弱くなる。


 極板間の電圧は電場の積分で、積分はEと距離dの積である。

   V=Ed=σ自由d/(ε0(1+Χ))


 コンデンサーの全電荷はσ自由Aであるから、(10.2)で定義される容量は

   C=ε0A(1+Χ)/d=κε0A/d    (10.10)


 平板コンデンサーを誘電体でみたすとき、容量は次の因子だけ増す。

   κ=1+Χ    (10.11)