ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

偉大なる宇宙の物語

ローレンスクラウス 「偉大なる宇宙の物語」メモ

偉大なる宇宙の物語 ―なぜ私たちはここにいるのか?―

偉大なる宇宙の物語 ―なぜ私たちはここにいるのか?―

 

ローレンス・クラウス 「偉大なる宇宙の物語」メモ

第5章 時を得た一針
・「ここ」と「いま」は普遍的概念ではなく、観測者に依存する概念。
・まわりの誰もが自分と同じ現実を共有しているという感覚に慣れているが、それは光の速さがあまりにも高速であることにより生み出された錯覚。


・別々の場所で行われる測定は、別々の観測に依存する。その別々の観測が、それらの事象で生じた光から何がわかるかという解釈の上に成り立つのなら、別々の事象が同時におこったかどうかの認定においてそれぞれ違った見方をすることになる。


・光の速さが不変であることにより生じる離れた事象の時間順序の逆転は、事象と事象のあいだを光線が進むのにかかる時間が、推測されるそれらの時間差より長くなる場合だけ。

・何物も光より速く進めないのなら、一方の事象からの信号がもう一方に影響を与えられるほど速く到達することはありえないから、一方の事象がもう一方の事象の原因になることもない。


・互いに対して相対的に運動している観測者からすると、4次元宇宙の別々の3次元スライスが観測される。ただし、その3次元スライスのそれぞれで、空間と時間は同じ条件で扱われる。

ミンコフスキー空間
・それぞれの観測者が探る別々の3次元像は、「回転」した4次元「時空」の別々の投影であり、実際にはあらゆる観測者にとって同様の、4次元時空の不変の「長さ」が存在する。

・4次元の「時空の長さ」S

  S=x^2+y^2+z^-t^2


・空間と時間が統合されたものだけが、独立した現実を保持する。

 

相対性理論はむしろ、絶対性の理論。
・空間と時間の測定は主観的かもしれないが、「時空」の測定は普遍的で絶対的。
・光の速さは普遍的で絶対的。


・磁石は電荷を前や後ろに押しやるのではなく、電荷の運動に対してつねに直角に力を及ぼす。
ローレンツ

・ある誰かの磁気力は、別のだれかの電気力であり、その二つを関連づけているのは運動。
・電気と磁気の統一は、その核心部分において、相対的な等速運動が観測者に現実に対して異なる見方をさせることを反映している。


・電気と磁気が統一され、空間と時間も統一された。