ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

ファインマン物理学Ⅳ 電磁波と物性

ファインマン物理学〈4〉電磁波と物性

ファインマン物理学〈4〉電磁波と物性

第12章 表面反射 メモ

12-1 光の反射と屈折

1.反射角は入射角に等しい

   θr=θi       (12.1)


2.積nsinθは入射光と透過光について相等しい(スネルの法則)

   n1sinθi=n2sinθt      (12.2)


3.反射光の強さは入射角に依存し、偏りの方向に依存する。
  入射面に垂直なE~のときは、反射率R⊥は

   R⊥=Ir/Ii=sin^2(θi−θt)/sin^2(θi+θt)   (12.3)


  であり、E~が入射面に平行なときは反射率Rは

   R=Ir/Ii=tan^2(θi−θt)/tan^2(θi+θt)   (12.4)


4.垂直に入射するとき

   Ir/Ii=((n2−n1)/(n2+n1))^2     (12.5)


 θi=入射角、θr=反射角、θt=透過角


・表面反射の振幅は、屈折率と違い物質の性質ではなく、表面の性質。



12-2 密な物質内の波

・波の任意の場の成分

   E=E0e^i(ωt-k・r)     (12.6)


 Eは場所r~(原点)から、時刻tにおける振幅を表す。
 ベクトルk~は波の進む向きを指し、その大きさ|k|=k=2π/λは波数。
 波の位相速度vph=ω/k、屈折率nの物質中の光波に対してはvph=c/nで
 あるので

   k=ωn/c      (12.7)


 k~がz方向にあるとすると、k~・r~はkzである。k~がほかの方向にあるならば
 zは原点からk~方向に測った距離rkでおきかえなければならない。
 ⇒kzをkrkでおきかえねばならず、これがk~・r~に等しい。

  k~の3軸に沿う成分をkx、ky、kzとすれば、

   k~・r~=kxx+kyy+kzz


  (ω、kx、ky、kz)は4元ベクトルであり、これと(t、x、y、z)との
 スカラー積は不変量いい。波の位相は不変量であり、

   E=E0e^ikμxμ


 と書ける。


・ファラデーの方程式

   ∇×E~=−∂B~/∂t


 は波に対して

   −ik×E~=−iωB~


 となる。これは

   B~=(k~×E~)/ω     (12.9)


 であることを示す。


・波動のB~はE~および波の方向に垂直であることに相当。