
- 作者: ファインマン,レイトン,サンズ,戸田盛和
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/09/27
- メディア: 単行本
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第12章 表面反射 メモ
12-1 光の反射と屈折
1.反射角は入射角に等しい
θr=θi (12.1)
2.積nsinθは入射光と透過光について相等しい(スネルの法則)
n1sinθi=n2sinθt (12.2)
3.反射光の強さは入射角に依存し、偏りの方向に依存する。
入射面に垂直なE~のときは、反射率R⊥はR⊥=Ir/Ii=sin^2(θi−θt)/sin^2(θi+θt) (12.3)
であり、E~が入射面に平行なときは反射率Rは
R=Ir/Ii=tan^2(θi−θt)/tan^2(θi+θt) (12.4)
4.垂直に入射するとき
Ir/Ii=((n2−n1)/(n2+n1))^2 (12.5)
θi=入射角、θr=反射角、θt=透過角
・表面反射の振幅は、屈折率と違い物質の性質ではなく、表面の性質。
12-2 密な物質内の波
・波の任意の場の成分
E=E0e^i(ωt-k・r) (12.6)
Eは場所r~(原点)から、時刻tにおける振幅を表す。
ベクトルk~は波の進む向きを指し、その大きさ|k|=k=2π/λは波数。
波の位相速度vph=ω/k、屈折率nの物質中の光波に対してはvph=c/nで
あるのでk=ωn/c (12.7)
k~がz方向にあるとすると、k~・r~はkzである。k~がほかの方向にあるならば
zは原点からk~方向に測った距離rkでおきかえなければならない。
⇒kzをkrkでおきかえねばならず、これがk~・r~に等しい。k~の3軸に沿う成分をkx、ky、kzとすれば、
k~・r~=kxx+kyy+kzz
(ω、kx、ky、kz)は4元ベクトルであり、これと(t、x、y、z)との
スカラー積は不変量いい。波の位相は不変量であり、E=E0e^ikμxμ
と書ける。
・ファラデーの方程式
∇×E~=−∂B~/∂t
は波に対して
−ik×E~=−iωB~
となる。これは
B~=(k~×E~)/ω (12.9)
であることを示す。
・波動のB~はE~および波の方向に垂直であることに相当。