- 作者: ファインマン,坪井忠二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/01/08
- メディア: 単行本
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第20章 3次元空間における回転
20-1 3次元のトルク
・xy、yzおよびzx平面の三つのトルクがわかっていれば、他のどんな平面のトルク
も角運動量も、これらのもののある組み合わせとして書き表すことができる
・3次元のトルク
τxy=xFy−yFx,
τyz=yFz−zFy,
τzx=zFx−xFz
τx'y'=x’Fy'−y’Fx',
τy'z'=y’Fz'−z’Fy',
τz'x'=z’Fx'−x’Fz'
一つの座標軸がz軸とz’軸とは同じであるようにしてある一定の角度θ
まわったとする。
x’=xcоsθ+ysinθ、
y’=ycоsθ−xsinθ、
z’=z
力はベクトルであるから、x、y、zと同じ変換を受ける。
Fx’=Fxcоsθ+Fysinθ
Fy’=Fycоsθ−Fxsinθ、
Fz’=Fz
上式より、
τx'y'=(xcоsθ+ysinθ)(Fycоsθ−Fxsinθ)
−(ycоsθ−xsinθ)(Fxcоsθ+Fysinθ)
=xFy−yFx
=τxy
τy'z'=τyzcоsθ+τzxsinθ
τz'x'=τzxcоsθ−τyzsinθ
・3次元ではトルクは一つのベクトルになる
・a~とb~がベクトルであるとき、axby−aybxを計算し、それをある新しい
量cのz成分であるとみなすと、この新しい量はベクトルc~を形作る。ベクトル積:c~=a~×b~
cx=aybz−azby,
cy=azbx−axbz,
cz=axby−aybx
・ベクトル積の演算
b~×a~=−a~×b~
a~×a~=0
・ベクトルc~はa~とb~のいずれにも直角
・a~とb~がふつうのベクトルであるとすると、これらは極ベクトル
例)座標r~、力F~、運動量p~、速度v~、電解E~
・その定義の中にベクトル積が一つだけ入ってきているベクトルは軸ベクトル、
あるいは疑似ベクトルという例)トルクτと角運動量L~、角速度ω、磁界B~
・ベクトル積に関するすべての規則
(1) a~×(b~+c~)=a~×b~+a~×c~、
(2) (αa~)×b=α(a~×b~)、
(3) a~・(b~×c~)=(a~×b~)・c~、
(4) a~×(b~×c~)=b~・(a~・c~)−c・(a・b)、
(5) a~×a~=0、
(6) a~・(a~×b~)=0
20-2 ベクトル積を用いた回転の方程式
・トルクは位置のベクトルと力のベクトルの積
τ~=r~×F~
・粒子が1個だけのとき角運動量ベクトルは原点からの距離に運動量をかけたもの
L~=r~×p~
・3次元の回転に対してニュートンの法則F~=dp~/dtに対応する力学的法則
は、トルクベクトルは角運動量ベクトルが時間的について変化する割合であるτ~=dL~/dt
・ある系へ外部からはたらくトルクは、全角運動量が時間に対して変化する割合に
等しいτext~=dLtot~/dt
・角速度ωはベクトルであり、剛体にはたらいているトルクによって消費されてい
る仕事率は次式となるP=τ~・ω~
・剛体中の粒子の速度
v~=ω~×r~
Fc~=2mv~×ω~
難しくてよくわからんので、パス...