ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

宇宙が始まる前には何があったのか?

宇宙が始まる前には何があったのか?

宇宙が始まる前には何があったのか?

 

ローレンス・クラウス 「宇宙が始まる前には何があったのか?」メモ

第11章 無限の未来には

マルチバースの宇宙像
 われわれの宇宙は、互いに因果関係をもたない宇宙からなる非常に大きな集合、もしかすると無限に大きいかもしれない集合のひとつの要素であり、その集合に含まれる個々の宇宙は、物理的な宇宙としての特徴を決める基本定数の値が別々であってもかまわない。
→物理学は環境科学にすぎないかもしれない。

・「何か」がある現状が続くのではなく、無限の未来には、無がふたたび宇宙を支配する可能性の方がずっと高い。

・われわれを構成する物質が、時間の始まりのときに起こった何らかの量子的プロセスで生じたのなら、それもいずれ消滅する。
・はるかな未来に陽子と中性子は崩壊し、物質は消滅し、宇宙は最大限に単純で対象性の高い状態に近づく。


エピローグ
・われわれの住むこの宇宙は、空っぽの空間が宇宙の進化を支配していというダイナミクスを持つ宇宙。
・われわれの宇宙は、より深い無(空間そのものが存在しないようなもの)から生じた可能性があり、外的なものの支配や指図のいらないプロセスにより、いずれふたたび無に帰る。


・「神がこの宇宙を創造するときに、他の選択肢があったのだろうか」
①宇宙がいかにして誕生したか、また、どんな宇宙であるかを決定する唯一無二の法則と宇宙の進化を支配する規則とを、その内部に含む理論がたったひとつだけ存在するのであれば、答えは「ノー」

②われわれの宇宙がマルチバースのひとつであったとしても、何かの制約により法則、粒子、物質、力の特殊な組み合わせしか許されないとすれば答えは「ノー」

①、②どちらの場合でも、たとえ神であったとしても、われわれの宇宙を作る際に自由裁量の余地はなかった。
→もしそうなら、神は不要