ジェレミー・シーゲル 「株式投資の未来」メモ
- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
第1部 「成長の罠」を暴く
第2章 創造的な破壊か、創造の破壊か?
・創造的な破壊:新たな企業が古い企業を破壊して、経済成長を牽引していくプロセス
・S&P500の当初の採用銘柄をひとつずつ追跡し、その後のパフォーマンスを調べる。
↓
・S&P500の当初採用銘柄のリターンは、更新を繰り返す実際のS&P500のリターンを上回り、しかも、リスクが低い。
・S&P500の当初採用企業の運用成績は、平均すると、その後半世紀の間に採用された1000社近い新興企業の運用成績を上回っている。
(S&P500の新規採用企業は、創造的破壊のプロセスを推し進め、経済成長を牽引してきたが、投資家の利益にはさほど貢献しなかった。)
・新興企業は古い企業を上回るペースで成長するが、投資家がその株式に対価を支払いすぎるなら、まともなリターンは期待できない。
・株価が高くなれば、配当利回りが低くなり、再投資を通じて増えるはずの保有株が増えないから。
・投資家のリターンは、時価総額とは別の概念。
・投資期間を長くとるとリターンと時価総額の相関性は低くなる。
・長期投資家の立場からみて、リターンの最大の源泉は配当。・長期的に投資するなら、辛抱強く構えて、配当を再投資して保有株を積み増すのが正解。
→長期投資の鉄則
・リターンを押し下げるかなり大きな要因のひとつに、取引コストと税金がある。
・いずれも売買を繰り返すことで発生するコスト。
・ポートフォリオの更新は、市場平均を上回るリターンを達成する上で必要ではない。
・「買い持ち」型のポートフォリオは、これ以上なく節税型で取引コストも低いので、長期的に財産を増やしたいなら魅力的な方法。