独立型小電力ソーラー発電システムを作ろう
<第九回> -設置用部品の選定、入手-
概要
思い付きで小電力のソーラー発電システムを作ることにして、これまでにシステム構成と使用機器の消費電力、システム構成部品について調査・設計を行い、主要部品を入手した。
1.第九回の目的
ソーラーパネル設置用の部品を検討し、部品を入手する。
2.部品選定
・電子負荷を購入してソーラーパネルのV-I特性をとってみようかと思っていたけれど、面倒になったのでやめて、システムを組み上げることにした。
・ソーラーパネルを自宅の屋根に設置するか、庭に置くかで悩んだものの、屋根に取り付けるのはDIY素人には難易度が高そう(危険度も大)なのでやめにして、庭に置くことにした。
・いつものように密林を彷徨って選定した、ソーラーパネル設置用部品及び配線関連部品を表9-1に示す。
表9-1 ソーラーパネル設置用部品及び配線関連部品一覧
No. | 品名 | 型名 | メーカ | 概略仕様 サイズ 重量 |
単価 |
1 | ソーラーパネル架台 | ソーラーパネル 固定用マウント |
Renogy | 角度調整可能 ブラケット長さ:710mm 1.9kg |
¥4900 |
2 | 置き基礎 | タイガーベース | 東洋ベース 株式会社 |
ボルト2個付き HxL=100x500mm 0.5kg |
¥2400 (2個使用) |
3 | ソーラーケーブル (中継用) |
3.5sq-H-CV600V | Summit | 600V/100V/-30~90℃/3.5sq MC4型コネクター付 両端加工10m*2本/組 |
¥3390 |
4 | ソーラーケーブル (引き込み用) |
MC4 ケーブル | BougeRV | 600V/-40~+90℃/4sq MC4コネクター 片端加工 2本/1セット(5m赤+5m黒) |
¥5680 |
5 | ケーブル (コントローラ~ バッテリー間) |
VFFコード | Thu's Radio | 300V/17A/60℃/2.0sq 圧着端子付(φ8.4mm)/ハンダメッツキ処理/2m |
¥820 |
6 | ケーブル (バッテリー~ インバータ間) |
シガーソケット延長ケーブル | Iarlion | 600V/105℃/4sq 圧着端子:R4-10 |
¥1180 |
7 | 電圧計 | デジタル電圧計電流計 | Diy studio | Vcc:DC4.5~30V DC0~100V/10A 3個 |
¥999 |
8 | ヒューズホルダ | ヒューズホルダ | Witproton | IP68 防水 1000V 10A |
¥799 |
合計 | ¥22,568 |
・No1のソーラーパネル架台は角度調整可能なものにした。
・No1のパネル架台だけでは不安定と思われたので、No.2の固定用ボルト付きのコンクリートの脚を付けることにした。
・No.3はソーラーパネルから自宅までの中継用ケーブルで、両端にコネクタが付いているものとした。
・No.4は中継ケーブルと充電コントローラを接続するもので、片端だけにコネクタが付いている。
・No.5は充電コントローラとバッテリー間の配線で、片端はハンダメッキ(充電コントローラに接続)、片端は圧着端子(バッテリーに接続)が付いたものとした。
・No.6はバッテリーとインバータ間の配線で、片端は圧着端子(バッテリーに接続)、もう片端はシガーソケット(インバータに接続)が付いたものとした。
・No.7は電圧モニタ用の電圧・電流計で、シャントメータを内蔵していて電流も測れるようだけど、精度はいまいちのようだ。
・3個セットなので、1つはソーラーパネルの 出力電圧、もう一つはバッテリー電圧のモニタに使う。
・残りの1個は、ソーラーパネルの電流モニタに使う予定(ソーラーパネルと充電コントローラ間にシャント抵抗を入れて、電流⇒電圧変換してモニタ)。
・No.8はMC4コネクタに接続できるヒューズホルダ。
・充電コントローラの取説に、ソーラーパネルとコントローラの間にヒューズを入れろと書いてあったので、念のため入れることにした。
・付属のヒューズの定格は10Aだけど、コントローラの定格が10Aなので、5Aのヒューズを入手して10Aのものと入れ替える予定。
3. 実際に購入した部品
・密林で部品を発注し、届いたので、実物の写真を以下に掲載する。
<ソーラーパネル架台>
<置き基礎>
・75Wクラスのソーラーパネルには、ややオーバースペックだったかも...。
<接続ケーブル類>
<電圧・電流計>
<ヒューズホルダ>
4. 次回の課題
・ソーラーパネルを設置し、配線を行い、システムの組み上げ。