ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足

ジェレミー・デシルヴァ 著  赤根洋子 訳「直立二足歩行の人類史」メモ

ジェレミー・デシルヴァ 著  赤根 洋子 訳
「直立二足歩行の人類史」メモ

第3部 人生の歩み

第12章 歩き方はみな違う
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【まとめ】
・歩き方や足跡が個人特定の手がかりになり、それらから個人識別可能なアルリズムやアプリが存在する。
・最適な歩行速度は人により異なり、遅すぎても、速すぎてもエネルギー効率が悪化する。
・女性は、幅広の腰のおかげで最適歩行速度の幅が男性よりも広い。
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・その人の気分や意図、性格の特性までも歩き方から分かる。


★歩行で個体識別する
・個人特定の手がかりとなるのは歩き方だけではない。
・歩いたあとにも残される。
・足跡は指紋に似ている。
・足跡の中で個人差が現れる箇所は24個ある。
・足跡から個人を特定するアルゴリズムは、99.3パーセントの確率で個人を特定可能。


スマートフォンに持ち主の歩き方を識別させるアプリが開発された。
スマートフォン内蔵のジャイロスコープと加速時計により歩き方の微妙な違いを感知できる。
・歩き方は一人一人異なるため、スマートフォンは歩行速度や歩き方で個人を識別。
・本人であることが確認されなければロックを解除しない仕組み。


★名作ホラーが描いた歩行の真実
・一緒に歩いている人たちは無意識に歩調を合わせることは、2007年に実証された。


・歩行速度の平均値は時速2.8マイル(約4.5km)。
・この速度を保つと効率的に歩くことができ、長時間歩いても疲労を感じにくい。
スティーブン・キングの恐怖小説「死のロングウォーク」では、4マイル(約6.4km)が歩行速度の下限値だった。


・最適な歩行速度は人により違う。
・遅すぎても、速すぎてもエネルギー効率が悪化する。
・最適歩行速度が違う人たちが大勢で一緒に歩く場合、集団にとりエネルギーコストが最小になる最適速度へと互いに歩み寄る傾向にある。
・ロマンチックな関係にある男女が一緒に歩く場合、男性がエネルギーコストをすべて負担する。


・女性は、幅広の腰のおかげで最適歩行速度の幅が男性よりも広い。
・女性は加速しても減速しても、男性ほどエネルギー消費量が増大しない。


・これまでずっと、歩くという行為は誰かと一緒に行う行為だった。
ホモ・サピエンスの歴史の97パーセント、二足歩行ホミニンの歴史の99パーセントは、移動狩猟採集の時代だった。
・歩くよりほかに選択肢がなかった時代は、誰もが歩いていた。
 選択できるようになった瞬間、歩かないことを選択した。