ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

哺乳類前史 起源と進化をめぐる語られざる物語

エルサ・パンチローリ 著 的場和之 訳「哺乳類前史」メモ

 

 哺乳類前史を読み終えた。

 哺乳類は、恐竜さんたちの影に隠れてコソコソ生きていたようなイメージで語られてきたようだ。実際は、哺乳類は体は小さかったものの、恐竜に負けず劣らず進化的な多様性を発揮してきたようだ(温血性・体毛の獲得、植物食への適応、授乳、夜行性、小型化等々)。

 

 数億年も前に、どんな生物がどのように生きていたかを、苦労して化石を発掘し、分類・分析を行い解き明かしてゆく人間の執念もスゲーなと思った。

 

 ペルム紀末の洪水玄武岩や6600万年前の小惑星衝突で、地球上の生命は相当なダメージを受けたようだけど、そこから回復して今に至っている。

 今現在は人間活動そのものが、過去の大量絶滅に匹敵する悪影響を地球やそこに暮らす生命に与えているようだ。

 

 今すぐ便利な生活をすべて捨てて、産業革命前のレベルに戻したとしても手遅れかもしれないし、誰もそんなことしないだろうから、数百年後(数十年後?)の未来は暗いなあ...。

 二酸化炭素を吸収・固定するような技術開発も行われているようだけど、そもそも排出量の絶対値をもっと減らす努力をする気がないようだから仕方ない。これ以上経済成長しても、地球が住めなくなったら、元も子もないのにな。

 企業や国に文句を言ってもはじまらなくて、個人個人(自分も含めて)の意識が変わらないことには温暖化がどんどん進むだけだな。

 

 地球の環境が住めないくらいに悪化すれば、一部の人間はどっかの惑星へ逃げ出すかもしれないけれど、残された人間やその他の生命は地球上で苦しむことになりそうだ...。

 

エルサ・パンチローリ 著  的場和之 訳
「哺乳類前史」メモ