午後7:30からNHKで放映されている、「クローズアップ現代」をたまたま見ていたら、プロボクサーの”西沢よしのり”という人のことをやっていた。現在41歳で、現役のプロボクサーとして世界王者を目指して活躍しているそうだ。西沢選手の試合の模様を映していたが、スーツにネクタイ姿の中高年がたくさん応援に来ており、みんな自分に重ね合わせて応援しているようだった。
西沢選手は、デビュー当時はあまり強くなく、周りからも早く引退するように言われていたそうだ。それでもあきらめずにボクシングを続け、年齢を重ねるごとに強くなっていったそうだ。数年前には世界戦に挑戦し、一度はダウンを奪ったものの、後半のラウンドで逆にダウンを喫し、結局その試合は負けてしまったそうだ。今年中には、再度世界戦に挑むそうだ。
西沢選手が凄いのは、41歳になってもなお、筋力が衰えるどころか、逆にパワーアップしているところだ。ロードワークで走るコースを20代の頃は50分かかっていたのに、今は44分位で走れるようになっているそうだ。各部の筋力も、以前と比べ10〜20%近くアップしているそうだ。
練習するとき、例えばロードワークで走る時は、ただやみくもに走るのではなく、ラウンドごとの戦い方をイメージしながら、時にはダッシュしたりして、頭でいろいろと考えて練習するそうだ。また、利き腕は右なのだが、ご飯を食べるときや歯を磨くときは、意識して左手を使うようにして、左右のバランスを考えているそうだ。
日本のボクシング協会では、ボクサーは37歳で定年という決まりがあるのだそうだが、西沢選手の場合は特例として現役を認められているそうだ。ただ、試合に負けたり、勝ったとしても協会側がNGを出せば、そこで引退になってしまうそうで、常にがけっぷちの状態でリングに上がっているそうだ。
41歳という年齢で進化し続ける肉体、そして戦い続ける気力、精神力はすごいなと思った。今日、この番組を見るまで西沢よしのりという人のことは全然知らなかったのだが、ぜひとも世界チャンピオンになってほしいと思った。