ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

 第十四回 ”原発関連用語”

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 知っているようで、よく意味のわからない言葉を、あえてネットを叩かずに広辞苑で調べるコーナー、「使えない無駄知識」。


 自転車で走りに行かなかったので書くことがない。暇にまかせて話題の原発関連用語を調べたので載せておきます。

原子力発電】

原子炉で発生する熱エネルギーを利用した発電。


【原子炉】

ウラン235・プルトニウム239などの原子核分裂の連鎖反応を制御しながら持続させるようにした装置。天然ウラン黒鉛型と軽水型に大別され、後者には加圧水型(PWR)と沸騰水型(BWR)がある。目的により、研究用・発電用・医療用などがある。


メルト-ダウン【melt down】

原子炉の炉心溶融


【炉心】

炉の中心部分。特に原子炉の中心部分。


炉心溶融・炉心熔融】

原子炉で、炉心の核燃料が融点を越えて熔融する重大事故。メルトダウン


【核燃料】
ウラン・プルトニウムなど、原子炉内で原子核分裂によって熱源にするために用いる物質。


【燃料棒】
原子炉で使用するために被覆管で被った棒状の核燃料。


チェルノブイリ【Chernobyl'】

 ウクライナの首都キエフ北方の地名。1986年4月、同地の原子力発電所4号炉で、炉心の爆発・熔融崩壊、建屋破壊事故が起き、多数の死傷者が出、欧州諸国など広い範囲に放射能汚染をもたらした。


スリーマイル島】(Three Mile Island)

アメリカ東部ペンシルヴァニア州ハリスバーグ市のサスケハナ川にある島(中洲)。1979年3月、同島の原子力発電所の加圧水型炉で炉心の半ばが熔融する事故が発生、放射能が外部に漏れた。


原子核分裂】

ウラン・プルトニウムなどの重い原子核が、中性子などの照射によってほぼ同程度の大きさの2個の原子核に分裂する現象。1938年ハーンらが発見。この際、大きなエネルギーの放出を伴い、これを用いて原子爆弾原子力発電が開発された。核分裂


放射線】(radiation)

放射性元素の崩壊に伴って放出される粒子線または電磁波。アルファ線ベータ線ガンマ線の三種をいうが、それらと同じ程度のエネルギーをもつ粒子線・宇宙線も含める。アルファ線はヘリウムの原子核ベータ線は電子または陽電子からなる粒子線、ガンマ線は非常に波長が短い電磁波。いずれも気体を電離し、写真作用・蛍光作用を示す。1896年ベクレルにより、ウラン化合物から発見された。

②広義には種々の粒子線および電磁波の総称。輻射線。あるいは単に放射・輻射ともいう。


アルファ線

ラジウムなどの放射性物質から出る放射線の一種。アルファ粒子の流れで、透過力は小さいが電離作用が強い。


【アルファ粒子】

アルファ線として放射性物質原子核から放出される粒子。その本体はヘリウム原子核、すなわち陽子2個と中性子2個とが結合した粒子。電気素量の2倍に等しい正電荷を帯び、陽子の約4倍の質量を持つ。


ベータ線

放射線の一種。高速度の電子または陽電子から成る。透過力・電離作用はアルファ線ガンマ線の中間。


ガンマ線

放射線の一種。極めて波長の短い電磁波で、物質を透過する能力が非常に高い。医療・工業、物性研究に使われている。


放射性元素

放射能をもつ元素。天然に存在するものはウラン系列・アクチニウム系列・トリウム系列の諸元素など。人工的につくられるネプツニウム系列の元素もこれに属する。超ウラン元素はすべて人口放射性元素である。


放射能】(radioactivity)

放射性物質放射線を出す減少または性質。


放射性物質

放射性元素を含む物質の総称。


セシウム【caesium; cesium】(ラテン語で「青みがかった」の意のcaesiusによる。分光分析に現れる二本の青い線に因む)

アルカリ金属元素の一種。元素記号Cs 原子番号55。原子量132.9。純粋なものは、銀白色で軟らかく、空気中で酸化・燃焼し、水と激しく反応してこれらを分解し水素を発生。通常、微量の酸化物および窒化物を含むため黄色。炎色反応は青色。光電管の薄膜に使用。質量数137の同位体半減期30.2年)は核分裂性降下物中に含まれ、人体に有害。


【沃素・ヨウ素】(iodine)
ハロゲン族元素の一種。元素記号原子番号53。原子量126.9。海藻類・海産動物中に有機化合物として存在。工業的には地下かんすい中に沃化物から製造する。金属光沢を持つ紫黒色の鱗片状結晶。昇華しやすく、蒸気は紫色。四塩化炭素・二酸化炭素などには紫色、アルコール・エーテルには褐色に溶ける。医薬品・染料などの製造に用いる。ヨード。ヨジウム。


ベクレル【Antoine Henri Becquerel】

フランスの物理学者。1896年のウランの硫酸塩から放射線の出ていることを発見。放射線のことをベクレル線と呼ぶことがある。ノーベル賞。(1852-1908)


シーベルト【sievert】

放射線の人体や生物に対する線量当量の単位。国際単位系の組立単位。100レムに等しい。記号Sv


レム【rem】

(roentgen equivalent manの略)
放射線の吸収線量を、その生物学的効果によって測った線量当量の慣用単位。放射線を生物体に照射する場合、その影響は放射線の種類(X線・アルファ線ベータ線など)によって異なるので、それらすべてをX線の場合に換算し、X線の1ラドと同等の生物学的効果をもつ吸収線量を1レムとする。国際単位系での単位はシーベルトで、1レムは100分の1シーベルト


ラド【rad】

放射線の吸収線量を表す単位。放射線の被照射体が1キログラム当たり100分の1ジュールのエネルギーを吸収する場合を1ラドとする。国際単位系では、グレイを用いる。1ラドは100分の1グレイ。記号radまたはrd