せっかくの休みなのに一日中雨だった。読書してゴロゴロして終わり。
- 作者: ファインマン,坪井忠二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/01/08
- メディア: 単行本
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ファインマン物理学Ⅰ 力学
第8章 運動 メモ8-1 運動の記述
・物体の変化を支配する法則を見出すには、それらの変化を記述し、それを記録
する方法が必要・観測しやすいのはその位置が時間によってどう変わるかということ⇒運動
・点の運動から考える
・一方向の運動を考える
8-2 スピード
・スピードの求め方:ある非常に短い時間内にどれだけ進むかを求め、それを時間
で割る・スピードを正確に求めようとすればするほど、時間としていっそう短いものをと
らなくてはならない
<微分学>
・微小な距離とそれに対応する微小な時間を考えてその比をつくり、時間を短く
短くしたら、この比がどうなるかをみること・進んだ距離をそれに要した時間で割って、時間が無限に短くなったときの極限を
求める
ある短い時間εの間に物体が距離xだけ進むとすると、速度vは次式となる。
v=x/ε
εを小さくとればとるほど近似は高くなり、εが小さくなったときの極限が
速度となる。v=lim(ε→0)x/ε
8-3 微分係数としての速さ
・εはΔt、xはΔsで表す・Δtはtの増分を表し、その値をどんどん小さくできる意味を含んでいる
・Δsも同様の意味をもつ
速度vはΔs/ΔtでΔtが小さくなった極限に等しい。
v=lim(Δt→0)Δs/Δt
運動している物体の距離の変化は、速度と時間間隔をかけあわせたものに
等しく、Δs=vΔtである。ただし、Δtの間に速度が変化しないときに
限られ、Δtが0に近づく極限においてのみ正しい。⇒ds=vdt
v=lim(Δt→0)Δs/Δt=ds/dt
ds/dtをtに関するsの導関数という。
s=At^3+Bt+cという関数を考える。
ΔtをつかってΔsを表すことを考える
s+Δs=A(t+Δt)^3+B(t+Δt)+C
=At^3+Bt+C+3At^2Δt+BΔt+3At(Δt)^2+(Δt)^3
であるが、s=At^3+Bt+cなので
Δs=3At^2Δt+BΔt+3At(Δt)^2+(Δt)^3
Δtでわると
Δs/Δt=3At^2+B+3AtΔt+(Δt)^2
が得られ、Δtが0に近づくと、Δs/Δtの極限はds/dtなので
ds/dt=3At^2+B
8-4 積分としての距離
・与えられた速度から距離を求める
・Δs=vΔtの式からそのスピードで行けばどれだけの距離を進んだかがわかる
・全体の距離は小さい距離を全部加えた和になり、s=ΣvΔtである
・全体の距離は、ある時刻i番目の時刻における速度にΔtをかけたものの和
s=Σ(i)v(ti)Δt
ti+1=ti+Δt
時間を短くとるほど和は正確になる。真のsは
s=lim(Δt→0)Σ(i)v(ti)Δt
積分記号を使って
s=∫v(t)dt
8-5 加速度
・速度の変化、速度はどう変わるか?
⇒加速度
・加速度はdv/dtと書ける(速度が距離の導関数)
一つの物体が静止の状態から一定の加速度gで動くとすると、任意の時刻tに
おける速度vはv=gt
で与えられ、この時間内に動く距離は
s=gt^2/2
速度はds/dtであり、加速度は速度を時間について微分したものなので
a=d/dt(ds/dt)=d^2s/dt^2
・3次元の運動
速度のx、y、z方向の成分は、vx=dx/dt、vy=dy/dt、vz=dz/dt
Δtの間に動く距離はΔx〜vxΔtであり、縦に動く距離はΔy〜vyΔt
であり、実際に動いた距離はΔs〜√((Δx)^2+(Δy)^2)
この間隔内における速度を求めるにはΔtでわってΔtを0に近づければよい
v=ds/dt=√((dx/dt)^2+(dy/dt)^2)
=√(vx^2+vy^2)
3次元の場合は
v=√(vx^2+vy^2+vz^2)