- 作者: ファインマン,富山小太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/02/07
- メディア: 単行本
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第3章 電磁輻射
3-1 電磁気
・電磁輻射
場が距離の2乗ではなく、距離の1乗に逆比例して変わる
・電荷qに働く力F~は、電場E~と磁場B~という2種類の場と、電荷qの速度v1~
により次式で表されるF~=q(E~+v~×B~)
・電場E~は次式で与えられる。
E~=−q/4πε0[er~'/r'^2+r'/c・d/dt(er'/r'^2)
+1/c^2・d^2/dt^2er']
第1項:クーロンの法則による電場 −qer~'/4πε0r'^2
er~'はE~を測るPからqに向かう単位ベクトル、rはPとqとの間の
距離ある場所、ある時刻における電場に影響を与えるものは、電荷の過去の
行動で、この時間の遅れは遅延時間と呼ばれ、速さcで電荷からPに
到達するのに要する時間で、r'/c遅延したクーロンの法則を計算し、つぎにその時間変化の割合に
遅延時間をかけた補正項を加える
・磁場は次式で与えられる。
B~=−er~'×E~/c
3-2 輻射
・単位ベクトルの加速度を求める
E~=−(q/(4πε0c^2))(d^2er~'/dt^2)
電荷から十分に離れている場合、これが距離の1乗に逆比例して変化する項
・電荷が実質的に一定の距離でごく小さな運動をしているのを考える。
距離rにおける時間の遅れはr/c荷電粒子が横方向に距離x(t)だけ動いたとすると、このときの単位ベクトル
er~'の方向のずれはx/rであり、d^2er~'/dt^2のx成分は、ある時間前
のx自身の加速度をrで割ったものになる。Ex(t)=−(q/4πε0c^2r)ax(t−r/c)
視線の方向に対して垂直な加速度の成分axだけが重要。
3-3 双極輻射体
・電場はrに逆比例し、視線に垂直な平面に投影された電荷の加速度に比例する。
この加速度は現在の加速度ではなく、ある時間前にもっていた加速度であり、
時間の遅れはr/cになっている。
・視線に垂直な面に投影された加速度の成分が問題