ジェレミー・シーゲル 「株式投資の未来」メモ
- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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第3部 株主価値の源泉
第9章 金を見せろ 配当とリターンと企業統治
・配当は株主リターンの圧倒的な源泉。
・配当利回りが高い企業ほど、投資家にもたらすリターンも高い。
・株式のリターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。
・値上がり益が生み出した部分は3%に過ぎない。
・資産の価値とは、将来それが生み出すキャッシュフローの現在価値。
・株式の場合、キャッシュフローに相当するのは、配当であり、値上がり益ではない。
・会社の目的は、株主の手にするキャッシュのリターンを最大にすること。
第10章 配当再投資 下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル
・相場の変動は、長期投資家には利益をもたらす。
・タイミングを見計らう必要はなく、ただ配当を再投資することで実現できる利益。
・市場が悲観論にとりつかれるとき、配当を生む銘柄を買いつづけるものは、結果的にだれよりも得をする。
・配当再投資は、下落局面でプロテクターとなり、株価の上昇局面では「リターンの加速装置」となる。
・高配当銘柄は、市場サイクルのどの曲面でも、好成績を残している。
・配当利回りが高いほど、損失を回復するまでの期間が短い。
・株価の下落幅が大きいほど、損失回復までの期間が短い。
・配当を下げない企業は、長期的な生き残り企業であることが多い。
第11章 利益 株主リターンの源泉
・利益を定義する唯一の「正しい」概念はない。
<利益の種類>
①当期純利益、公表利益
②営業利益・営業利益には、会計の専門家による正式な定義がない。
・各企業がこれを算出する過程で、経営陣が裁量を差し挟む余地がかなりある。
・従業員ストック・オプションを大量に発行する企業で、株価上昇の恩恵を先に受けるのは、従業員。
・配当に注目することが大事。
・配当の支払いをごまかすのは、決算をごまかすより何倍もむずかしい。