ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

ファインマン物理学Ⅰ 力学

ファインマン物理学〈1〉力学

ファインマン物理学〈1〉力学

ファインマン物理学Ⅰ 力学
第11章 ベクトル メモ

11-1 物理学における対称性
・対称の定義
  一つのものにある操作を施したとき、もとと全く同一にみえるならば、
 そのものは対称であるという


・物理学の法則は平行移動に対して対称である


11-3 回転
・軸をどの方向に向けても、ちがいを生ずることはない

ニュートンの法則がある座標系に対して成り立つならば、他のいかなる座標系
についても成り立つ

・このとは座標系の平行移動と回転について成立する


11-4 ベクトル
ニュートンの法則以外の物理法則も、軸の平行移動と軸の回転との二つに対して
不変(対象)な性質をもつ


スカラー:方向のない量
・ベクトル:向きをもつ量


・一つのベクトルは三つの数からなる(例えば、x、y、z)

・符号r→で三つの数x、y、zを表す

・他の座標系x’、y’、z’を表すのにも符号rを使う

・座標系を変えても、方程式のなかの文字を変えないでよい


・三つの数を、系の座標系の方向におけるベクトルの成分という


   F~=r~

   Fx=x、Fy=y、Fz=z

   Fx'=x'、Fy'=y'、Fz'=z'


・ベクトル量を矢であらわし、それによってそれがはたらいている向きを示す

   F~=kr~


・力はすべて長さによってあらわされる、線によってあらわされる


11-5 ベクトル代数

   c~=a~+b~


   c~=b~+a~


   a~+(b~+c~)=(a~+b~)+c~


・速度はベクトル

   v~=dr~/dt


   v~=lim[Δt→0](Δr~/Δt)=dr~/dt


11-6 ベクトル記号によるニュートンの法則
・加速度ベクトル

   a~=dv~/dt=(d/dt)(dr~/dt)=d^2r~/dt^2


   ax=dvx/dt=d^2x/dt^2

   ay=d^2y/dt^2

   az=d^2z/dt^2


   ma~=F~


   m(d^2r~/dt^2)=F~


11-7 ベクトルのスカラー乗積
・ある一歩r~を一つの座標系ではx、y、zであらわし、他の座標系ではx’、
y’、z’であらわすならば、距離r=|r~|はどちらでも同じで

   r=√(x^2+y^2+z^2)、


   r’=√(x’^2+y’^2+z’^2)


・一つのベクトルを自乗すると、あらゆる軸について不変のスカラー量ができる

   a~・a~=ax^2+ay^2+az^2


・a~・b~なる量を二つのベクトルa~とb~のスカラー乗積という

   a~・b~=axbx+ayby+azbz


   a~・(b~+c~)=a・b+a・c


   a~・b~=abcos(θ)

  aの長さにaの方向におけるbの成分、bcos(θ)をかけたもの


・運動エネルギーmv^2/2をベクトルで書くと

   k.E.=m(v~・v~)/2=m(vx^2+vy^2+vz^2)/2


であり、エネルギーに方向はない。


・何か物が一つの場所から他の場所におしやられたとき、力のした仕事は、
力F~が距離s~だけはたらいていたときのエネルギーの変化に等しく

   仕事=F~・s~


・それ自身とのスカラー乗積が1に等しいベクトルを単位ベクトルという

   i~・i~=1


・あるベクトルのi方向成分を求める際、a~・i~なるスカラー乗積はacos(θ)
であり、これはi~方向におけるa~の成分


・座標系x、y、zで、x方向の単位ベクトルi~、y方向の単位ベクトルj~、
z方向の単位ベクトルk~を導入すると、

   i~・i~=1、

   i~・j~=0、j~・j~=1、

   i~・k~=0、j~・k~=0、k~・k~=1


であり、どんなベクトルも次のように書ける。



   a~=axi~+ayj~+azk~


・ベクトルの成分からベクトル自身へ行くことができる。