ありのままに生きる

社会不適合なぼっちおやじが、自転車、ジョギング等々に現実逃避する日々を綴っています。

ファインマン物理学Ⅲ 電磁気学

ファインマン物理学〈3〉電磁気学

ファインマン物理学〈3〉電磁気学

第12章 静電アナログ メモ

12-1 方程式が同じなら解も同じ

・多くの異なった物理的事情に対し、方程式は正確に同じ形をしている。

 静電気学の方程式

   ∇・(κE~)=ρ自由/ε0    (12.1)


   ∇×E~=0          (12.2)


 数学的形式で表すと

   E~=−∇φ     (12.3)


   ∇・(κ∇φ)=−ρ自由/ε0    (12.4)


・静電気で知ったことはそのまま他の問題に移され、逆も正しい。


12-2 熱の流れ;無限の平面境界の近くの点源

・熱の流れをベクトルh~で表す。

・h~のdivは領域から出て行く熱の単位体積あたりの割合を表す

   ∇・h~=単位体積あたりの出て行く熱の割合


 熱の源から発生する単位時間、単位体積あたりの熱量をsとし、
 定常な熱の流れを問題にすると

   ∇・h~=s    (12.6)


 熱流ベクトルは温度のgradに比例する。比例定数Kは物質の性質を表し、熱伝導率
といわれる。

   h~=−K∇T    (12.7)


 場所により物質の性質が変わっていると、K=K(x、y、z)は場所の関数。
(12.7)を(12.6)に代入すると

   ∇・(K∇T)=−s   (12.8)


 これは(12.4)と正確に同じ形をしている。定常熱流と静電気の問題は同じである。
熱流ベクトルh~はE~に、温度Tはφに対応する。
一般に、静熱問題は静電問題と同様に解かれる。